蛍光化薬塵モニタリング(高活性医薬品封じ込め性能評価)

抗がん剤などの高活性医薬品の生産施設において、製薬設備の薬塵封じ込め性能をリアルタイムで瞬時に評価するシステムです。

  • 検証作業が瞬時に完了するので、生産ラインを休止する必要がありません。
  • リアルタイムに測定を行うので、薬塵漏出のタイミングや発生プロセス(作業内容)を特定することが可能です。

概要

従来は、サンプリングした気体を分析機関に持ち帰り、多くの分析操作によって薬塵の気中濃度を求めて、管理濃度(OEL)に達しているか否かを確認していました。
このシステムでは、蛍光化した模擬粉体および可搬型の気中蛍光粒子検出装置を用い、粉体の飛散量を直接カウントします。模擬粉体には安全性に配慮した材料を使用しています。
また、本システムによる測定は蛍光粒子にターゲットを絞っているので、もともと気中に存在する塵埃などの影響を受けることはありません。

新モニタリング法と従来法との測定手順の比較
新モニタリング法と従来法との測定手順の比較

モニタリング・利用イメージ

モニタリング・利用イメージ

  • 蛍光性模擬粉体を利用して一連の作業を行います。
  • 例えば、サンプリング用プローブを室内→口元→グローブのパッキン近傍へと、スキャンしながらデータを取ることで、オンサイトで発塵場所の特定が可能となります。
  • また、連続した作業A、B、Cの間、継続してモニタリングすることで、発塵の多い作業工程を特定でき、管理ポイントを明確にできます。

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