旧渋沢邸のバーチャルツアー開始について(お知らせ)

当社のイノベーションと人財育成の拠点「温故創新の森 NOVARE」(江東区潮見)に所在する旧渋沢邸(江東区指定有形文化財「旧渋沢家住宅」)のバーチャルツアーを下記URLから体験できるようになりましたので、お知らせします。

バーチャルツアーの空間は、当社が開発した建物のデジタル取扱説明書「デジトリ360(Digi-Tori360)」を応用して制作したものです。360°カメラで撮影した写真を組み合わせて構築したバーチャル空間を自由に動き回り、室内外を見ることができます。

旧渋沢邸は、明治11(1878)年に当社創業家二代目の清水喜助が深川福住町(現 江東区永代)に「表座敷」を設計施工したことに始まり、その後、明治末期に三田綱町(現 港区三田)へ移築。昭和5(1930)年には洋館増築を含む大改造が行われました。この大改造により、現在の和洋館並列型住宅の姿となります。外観を眺めると、そのデザインは伝統的な意匠の表座敷から平屋の洋館部へと徐々に移行させていることが分かります。

表座敷は、芸術性の高い透かし掘りの欄間、木目が美しい黒柿や紅紫壇が使われた階段、天井の格子組を畳の割付けに合わせた2階の客間などが特徴的です。洋館は広間、客間、書斎、食堂などから構成され、イギリスのチューダー系のデザインを採り入れたとされています。洋館を設計した第一銀行技師の西村好時(元清水組技師)は作品集「西村好時作品譜」(1950)の中で、この邸宅を「清楚にして住心地良きを旨とする」と記しています。

渋沢栄一とその子、孫、曽孫の四代が暮らし、所有者や所在が変わりながらも約150年の時を超えて今日まで継承されてきた旧渋沢邸。ご興味のある方は、ぜひ、バーチャルツアーを通じて邸内を見学してください。

渋沢邸外観
渋沢邸外観
渋沢邸2階客間
表座敷2階客間

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