この度、弊社の東京支店が施工しております「（仮称）TTMプロジェクト新築工事」において、鉄骨建方精度の管理に起因した床レベルの精度などの問題が発生し、それに伴う諸確認や是正工事の必要が生じました。さらに上記の点に関して健全性を最終確認する過程で、実測値とは異なる、鉄骨建方の基準値（JASS6）に沿った値を施工記録として、設計監理者様にお伝えしていたことが、本年5月12日に判明しました。このような行為について、ご関係の皆様に深くお詫び申しあげます。

これについて第三者による特別調査委員会が調査を実施した結果、実際の鉄骨建方工事では上記施工記録のデータは使用されていないことが確認されましたが、現場での施工管理が適切に行われず、床レベルの精度などに問題が生じたことが発覚しました。

また、第三者である専門機関に構造的な検証を実施していただいた結果、建物の構造上の健全性は確保されている旨の6月20日付評定書を受領しました。弊社として、耐震性などに問題はない安全な建物であることを確認しております。

これらと並行して機能面も含めた建物全体の品質の確認作業を改めて行い、それに基づく必要な是正工事も順次進めてまいりました。

以上の対応の見通しが立ち、契約に基づく竣工引渡日（令和5年6月30日）を変更し、9月末日に発注者様にお引渡しする予定です。

お引渡しの時期が当初予定から3か月遅延し、ご関係の皆様には多大なるご迷惑をおかけすることとなりましたが、安全で機能的にもご満足いただける建物を安心してお使いいただけるよう、発注者様、設計監理者様のご指導のもと全社総力を挙げて万全を尽くして参る所存です。何卒、ご理解のほどお願い申しあげます。

本件のように、施工管理が適切に行われなかったことは、建設業者としてあってはならないものであり、ご関係の皆様に改めてお詫び申しあげますとともに、このようなことを繰り返さないため、徹底した施工管理、品質管理及び工程管理を基本とする再発防止に全社一丸となって取り組んでまいります。