Topics
渋谷ソラスタ
渋谷ソラスタは、各階のテラス等、外部空間と緑を十分に取込み、最新のIoT技術を駆使し、これからのワークプレイスを提示した、「渋谷」の丘の上の建つ大規模オフィスビルである。 旧東急不動産本社ビルを含む4棟の街区全体の再開発であるとともに、東急不動産のフラッグシップとしてのオフィスビルが求められた。 開放的で賑わいのある広場と丘の上の明るいオフィスエントランスの低層部、全てのフロアに緑を配したサードプレイスとしてのグリーンテラス、積層型ダブルスキン外装などの採用により渋谷駅街区の西のゲートとしての個性的な顔づくりを特徴としている。 渋谷が一望できるこの土地のポテンシャルを最大限に生かした、空に近く、自然光があふれるワークプレイスを提供し、多彩なワーカーが活躍できる舞台づくりを目指した。
所在地 | 東京都渋谷区道玄坂 |
---|---|
建築主 | 一般社団法人道玄坂121 (東急不動産および地権者で組成した事業会社) |
延床面積 | 46,954m2 |
構造・階数 | S造一部SRC造/地上21階 地下1階 塔屋1階 |
工期 | 2016年7月~2019年3月 |
街に開かれたオフィス:拡がりと賑わいを生み出すオープンスペース
東側・西側広場
足元は、視線の通り抜ける開放性の高いオープンスペース最大限に創出。 アクティビティと緑を積層させることで谷状の地形と連続性をつくり、 渋谷特有の多様性や賑わいを表出させます。 敷地東西に設けらえた広場やカフェが周辺環境と呼応する歩行者ネットワークを構築し、地域にも貢献します。
エントランスホール
エントランスホールは、存在感のある石の下り壁によりゆるやかに空間を分節し、明るいエントランスから、落ち着きと品格のあるエレベーターホールへと人々を導きます。 また、人の生体リズムを考慮した調色調光システム「サーカディアン照明」を導入し、時間変化に応じ空間の雰囲気が変化します。
ワークプレイス:グリーンテラスの連なるオフィス
各階に設置した外部テラス
超高層オフィスにおいて、外部に出られるスペースは希少です。 各階に外部に出ることのできるサードプレイスを設え、ワーカーの為の新しい居場所を提供します。 また、11階、16階、20階にはプライベートテラスを設置しています。
サードプレイスとしての「スカイラウンジ」・「スカイテラス」
最上階にはテナントの方々が自由に利用できる共用スペースとして、スカイラウンジ・庭園を設けています。 また、ダイバーシティの取組みとして、様々な属性の方のニーズに対応できるオールジェンダートイレ、礼拝室も設置しています。
「GREEN SQUARE」
商談等にも使えるラウンジ。プロジェクターでの投影や貸切スペースとしてのイベント開催にも対応できる多目的なスペースです。
渋谷駅街区への西のゲート:快適な室内環境を整えつつ、渋谷の顔をつくる
環境負荷や立地条件など各方位の特性に対応した外装計画。 南面は庇により日射負荷を低減しています。 熱負荷の高い東西面はダブルスキンを採用。 ダブルスキンは、スリットを設け、分割・積層することにより省エネルギー効率を上げるとともに、複数層ごとに分節したガラスボリュームの積層。 CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Sランク(最高評価)を公的認証取得しています。