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シチズン東京事業所 食堂棟
東京近郊の緑豊かな場所に立地する、精密機械メーカーの本社に完成した厚生施設。自然を感じ、緩やかな時間が流れる従業員にとっての憩いの場を目指した。


キーワードの抽出「SIMPLE」「HEALTHY」「FLAT」

全景
所在地 | 東京都西東京市 |
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発注者 | シチズンホールディングス株式会社 |
延床面積 | 2,878.62m2 |
構造・階数 | 鉄骨造、耐震構造 基礎:既製杭と直接基礎の併用基礎 杭:PRC杭:400φ、L=12m、27本 地上3階 |
工期 | 2015年11月~2016年8月 |
Design Keyword-1:シンプルな構成で企業イメージを表現
食堂、卓球場の2つの機能を統合する大庇

施主は企業スポーツにも力を入れ卓球チームを擁しており、食堂と卓球場の複合施設とすることが求められた。 1階の厨房の上に卓球場を配置した真四角のボリュームを立ち上げ、外部の緑地と一体となった喫食エリアを水平な屋根で区切ることで、統一感のある建物とした。


敷地のどの位置から見ても1枚の屋根に見えるよう、屋根勾配を検証した。各辺で異なる屋根勾配を、先端を一本の線として見せるために山と谷を組み合わせて実現した。3Dで検証し、下地鉄骨のレベルを複雑に変化させて実現しているが、その痕跡を感じさせない、シンプルな表現とした。
Design Keyword-2:内外部の一体感を高めるために
ランドスケープデザイン/インテリアデザイン




北側隣地は近隣の住宅街が広がっています。この住宅側に、バッファーゾーンとなる緑地を設け、その南側に食堂を配置
する計画としました。食堂の北側に緑地を設けることで、昼間はブラインドを閉める必要がなく、常に明るい日を浴びた
グリーンを見ることができます。
食堂と緑地を一体でつくりこむことで、気持ちの良いリフレッシュ空間を目指しました。
構造計画


内外部をシームレスにつなぐために、全面ガラススクリーンとした。 構造的には、体育館のボリュームに地震力を負担させることで、屋根を支える柱を可能な限り細くすることが可能 になり、内外の一体感を高めることができた。
Design Keyword-3:シミュレーションと検証による性能確保
国際基準の試合が可能な卓球場の実現


卓球の国際試合に求められる環境(照度1,000Lx、風速0.15m/S以下)を実現するため、空調はソックダ クトを使用した成層空調とした。シミュレーションで温度分布と気流を確認したうえ、施行後には風速を 実際に測定し、当初の性能が確保できていることを確認し、お引き渡しをしています。