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オーシャンゲートみなとみらい

横浜みなとみらい21に建つ、海を望むオフィスビル。人・街・環境にやさしい、庭のような場、「ミナト・ガーデンオフィス」をコンセプトとした。敷地はパシフィコ横浜やホテル、店舗、マンション等多様な建築で満たされつつ、風と光、水面が感じられる。人・街・環境の多様性を受け入れて出来る庭を、グラデーショナルに繋ぎ包み込んだ建築。それを実現する設計テーマは「揺らぎ」である。外装の不均質な庇・縦フィンは歩行空間の風環境とオフィスの自然換気を向上させる。その姿は港街へ活動的で変化のある表情で、オフィスビルディングタイプと自然を繋ぐバッファーとして表れる。内部は「インナーランドスケープ」により、外の環境を享受する気持ち良いスペースと、居るための装置をデザインし、出会いの庭を「もうひとつのリビング」として配置している。

所在地 横浜市西区みなとみらい
建築主 東急不動産株式会社
三井住友信託銀行株式会社
延床面積 55,251.49m2
構造・階数 鉄骨造(柱CFT) 中間階免震構造
地上15階 塔屋1階
工期 2015年10月~2017年7月

Design Keyword-1:「揺らぎ」で人・街・環境にやさしいファサード

ガラスの縦フィンの不均質な配置でファサードに風圧の揺らぎをつくり内側換気窓を開け、オフィス内自然換気 を促進する。(約30%の向上)

2種類の庇の組合せにより、歩行空間の風環境を向上させる(約5%の向上)

夜景の揺らぎは、みなとみらいの多様な建築群とつながっていく

Design Keyword-2:外部環境を享受する~インナーランドスケープ

オフィスのワーカーのみならなず、保育所・店舗、隣接マンション・オフィスやバス停、パシフィコ横浜等、周囲に呼応しながら、街をつなげるランドスケープとしています。抑揚があり、生態の隠れ家に配慮する植栽計画。列柱の軒下空間、イベント広場、フットパス、ポケットパークが敷地周囲を周り、街の潤い・回遊性に貢献しています。(横浜市環境設計制度による空地貢献)
内部空間は豊かな外部環境を取込んだ空間、インナーランドスケープをコンセプトとしました。ケヤキ街路樹を景観として取り込み、石積の中に人の居場所をつくっています。

Design Keyword-3:ワーカーのもうひとつのリビング

自然の揺らぎを感じる空間は、ワーカーの居場所・コミュニケーションの場として、回遊と佇む、想い想いに対応するデザインとしています。オフィスや、周囲のビルやマンションから望む駐車場の屋上は、視る庭園として、人・街に潤いを提供します。