大きく育てたい未来がある

ゼロの先にある豊かさをつくる、シミズの環境ビジョン

私たちが築きたいのは、ゼロの先にあるプラスの世界。

今を生きる人々のために、未来を生きる子どもたちのために。

自社の活動による負の影響をゼロにするだけでなく、顧客や社会にプラスの環境価値を提供したい。

シミズグループは目指すべき持続可能な社会を「脱炭素」「資源循環」「自然共生」の

3つの視点で捉え、イノベーションによる豊かな環境価値の

創造に取り組んでまいります。

2050年カーボンゼロ・廃棄物最終処分ゼロ・自然に与える負の影響ゼロは、できる・できないではなく、実現しなければいけないと考えています。
「Beyond」に込めた「その先の未来」からのバックキャストの視点で、2040年、2030年までに何をすべきかを考え、着実に歩みを進めていきます。

脱炭素社会

  • シミズグループは、「2050年カーボンニュートラル」に向けて、温室効果ガス排出削減目標(1.5℃水準)を設定しました。
  • この目標に基づき、Scope1・2(施工時・自社施設運用時)の削減は勿論のこと、サプライチェーンを通じてScope3(資材製造時・建物運用時など)の削減にも積極的に取り組んでいきます。
  • さらに、新たな脱炭素技術の開発、グリーンエネルギー事業、再生可能エネルギー施設の建設などにより、脱炭素社会を牽引していきます。

シミズグループのCO2排出の現状NEW

CO2の排出の構成は、Scope1と2で6%、Scope3が94%となっています。Scope3では、上流の資材製造(カテゴリー1)と、下流の建物運用時(カテゴリー11)が半々くらいです。
また、Scope1と2では、施工時の排出が多く、7割を占めています。

目標・ロードマップNEW

SHIMZ Beyond Zero 2050の実現を目指し、Zeroでは「Scope1」、Beyondでは「Scope3(主にカテゴリー1と11)」「削減貢献」の合計3種類に分けて取り組むべき事項を定めています。

 

エコロジーミッション2030-2050

作業所、オフィス、設計施工建物の運用時について、CO2排出量をゼロにする中長期目標を2005年度に設定し、取り組んでいます。

作業所のCO2削減NEW

当社は、作業所におけるCO2排出削減に取り組んでいます。例えば、建設機械の燃料である軽油をバイオディーゼル燃料等にしたり、建設機械の電化を段階的に推進したりする等の取り組みを進めています。

自社施設のCO2削減

自社施設におけるCO2排出削減施策の一環として、本社ビルで使用する商用電力を東京電力エナジーパートナー(株)が提供する水力発電由来のグリーン電力「アクアプレミアム」にしています。

保有施設の環境への取り組み

投資開発保有物件における「再エネ電力導入・CO2排出量削減・環境外部認証取得・エネルギー使用量等の公表」の4つの目標を掲げ、サプライチェーンを通した脱炭素社会に貢献していきます。また、再エネ電力導入や先端的な省エネ性能などを持つ自社賃貸物件を「グリーンプロパティ+®」シリーズとして展開します。

ZEBで変える日本の未来

徹底した省エネルギーと新たな創エネルギー・蓄エネルギーへの取り組みにより、ZEBの実現に向けた挑戦を続けています。

建物付帯型水素エネルギー
利用システム「Hydro Q-BiC®」

究極のクリーンエネルギーである水素を製造・貯蔵・発電利用することで再エネ電力を余すことなく活用するシステムです。
当社北陸支店新社屋でも採用しました。

世界最大級の自航式SEP船
「BLUE WIND」

洋上風力発電施設建造用の作業船が完成、「BLUE WIND」と命名しました。今後、国内外で次々と本格化する建設需要を着実に取り込み、トップランナーを目指します。

再生可能エネルギー発電事業

太陽光・バイオマス・水力・風力・地熱などの発電事業を全国で推進しています。再生可能エネルギーの活用拡大や環境価値の高い電力の調達サービスを提供サステナブルな社会の実現に向けた脱炭素化需要にお応えします。

グリーン電力ソリューションの提供

スマートエコエナジー株式会社は、清水建設グループの一員として、電力小売・環境ソリューション事業を通じ、持続可能な未来社会の実現に貢献します。

技術開発
バイオ炭コンクリート

木質バイオマスを炭化した「バイオ炭」をコンクリートに混入することで、コンクリート構造物に炭素を貯留する環境配慮型コンクリート「バイオ炭コンクリートSUSMICS-C」を開発・実用化しました。

技術開発
コンクリート表層塗布剤による
CO2吸収促進

本剤をコンクリート構造物の表面にDACコートを塗布することで、大気中CO2の吸収・固定化を塗布前の1.5倍以上に増加させる効果があります。防食性能も有し、長寿命化にも寄与します。

技術開発
ネガティブエミッション技術

「電気化学プロセスを主体とする革新的CO2大量資源化システムの開発」がNEDOのムーンショット型研究開発事業に採択されました。

環境未来都市構想GREEN FLOAT

赤道直下の太平洋に浮かぶ浮体式人工島構想。
食料自供自足、廃棄物循環利用、100%再生可能エネルギー利用に加え、CO2回収や海洋隔離技術によるカーボンマイナス都市を目指すプロジェクトを提案しています。

 
 

資源循環社会

  • シミズグループは、これまで建設副産物の最終処分ゼロを目指し、4R活動(リフューズ、リデュース、リユース、リサイクル)を精力的に推進し、一定の成果を得てきました。
  • 今後は、従来の4Rに加えて、資源投入量・消費量を抑えつつストックを有効活用しながら価値最大化を図る「サーキュラーエコノミー」への貢献を目指します。
  • すべての自社活動において資源の循環を指向することにより、脱炭素や自然共生にも貢献していきます。

目標・ロードマップNEW

SHIMZ Beyond Zero 2050の実現を目指し、Zeroでは「建設・運用・解体」、Beyondでは「設計・調達」「森林循環」の合計3種類に分けて取り組むべき事項を定めています。

 
 

資源循環と廃棄物削減

建設工事に伴う建設副産物の減量化と再資源化は建設会社に求められる重要な使命です。これまでの取組み実績等をご紹介します。

コンクリートリサイクル

コンクリート資源循環システムは、建物解体時のコンクリートを、構造材料として100%リサイクルするシステムです。
2020年より、大気中のCO2を回収・固定化させる新たなコンクリートの実用化に向けた協働プロジェクトを開始しました。

廃板ガラスの再資源化NEW

当社は、資源循環社会の実現に向けた取り組みの一環として、超高層ビルの解体現場から排出された廃板ガラスをガラス製品の材料として再資源化するマテリアルリサイクルを実現しました。

廃プラスチックの再資源化NEW

当社は、建設現場で発生したプラスチックの廃棄物を樹脂種類ごとに現場で高度分別し、再資源化材として有価売却するマテリアルリサイクルスキームを構築しました。

環境に優しい仮設資材

「KAMIWAZA」は、古紙やパルプから作られる紙素材を、土木現場の仮設資材に活用したソリューションです(王子ホールディングス(株)と共同開発)。

 

建築物の木質化で
新しい価値を創造

森林循環やCO2削減、地方創生の観点から、木材利用の促進が注目されています。大規模構造物を木造・木質化できる技術開発を進め、建築物の木質化に積極的に取り組んでいます。

使った分は植えて育てる、
「シミズめぐりの森」プロジェクト

木材需要家側が森林資源再生に主体的に取り組むことによる、循環型の木材活用を目指し、群馬県川場村(3ha)、岐阜県郡上市(3.8ha)の森林を借り受け、自社事業で利用する木材を産出する森林の育成に取り組みます。

自然共生社会

  • 建設業は、土地の改変や樹木の伐採など、自然環境に及ぼす影響が注目されがちです。
  • シミズグループは、「2030年ネイチャーポジティブの実現」という国際的な目標も踏まえて、手始めに自社オフィス・保有施設による生物多様性の損失を2030年までに反転させます。また、すべての事業活動による生態系への負の影響を2050年までにゼロにすることを目指します。
  • さらに、グリーンインフラを導入することで、みどりの「多機能性」を生かした景観の形成や、地域社会の課題解決を通じた自然資本の保全により、地域の生物多様性がプラスされた豊かな環境を次世代に残していきます。

目標・ロードマップNEW

SHIMZ Beyond Zero 2050の実現を目指し、Zeroでは「自社の活動」、Beyondでは「顧客・社会への価値提供」の2種類に分けて取り組むべき事項を定めています。

シミズ生物多様性ガイドライン

当社は2009年に「シミズ生物多様性ガイドライン」を制定。生物多様性による恩恵と文化的価値を次世代に引き継ぎ、持続可能な社会の実現に貢献するため、すべての事業領域で生物多様性の保全と共生に自発的に取り組むことを目的としています。

 

グリーンインフラ+(PLUS)

グリーンインフラ+(PLUS)は、シミズの技術とノウハウをプラスして、自然生態系の保全・回復を強化しながら、「豊かな自然の恵み」をまち・地域に還元する、コンセプトの総称です。

都市型ビオトープ

「再生の杜」は生態系回復の実証の場です。生物多様性に資する空間を整備し、10年以上にわたり動植物をモニタリングしています。

生態系ネットワーク評価「UE-Net」NEW

都市域の生物多様性に配慮した開発計画の立案を支援するシミュレーションシステム「UE-Net(Urban Ecological Network)」を開発・実用化しています。

岐阜県立森林文化アカデミーとの連携

森と人の共生を目指し、岐阜県立森林文化アカデミーとの森林、林業分野における協働を通じて、森からはじまる持続可能な社会づくりに繋げています。

建設会社がイチゴをつくる!

大規模施設農業への取り組みを通じて、次世代農業のノウハウを蓄積し、農業エリアの保全に繋げていきます。

シミズの技術でよみがえる
ベトナムの大地

今も深刻な健康被害をもたらしている、ベトナム戦争時に米軍が散布した枯葉剤による汚染土壌浄化に取り組んでいます。