化粧品GMPへの適合
多品種少量生産・交叉汚染の防止
工場内物流の自動化による生産性の向上
建設地 | : 群馬県伊勢崎市 株式会社コーセー様 群馬工場内 |
竣工 | : 2016年11月 |
建物概要 | : 地上3階建 延床18,666m2 |
生産品目 | : メイクアップ・スキンケア製品 |
株式会社コーセー様は、1946年東京王子区(現在の北区)に創業され、化粧品の製造販売 事業を開始されました。以来、半世紀以上にわたり「美の創造企業」として、化粧品へのあくなき情熱のもと、夢と希望を与える価値ある化粧品を多くのお客様に届けられてきました。その多彩かつ独自の製品・ブランド群は、多様化する社会ニーズを広く捉え、魅了し続けています。 このたび創業から70年の節目にあたる2016年11月に、群馬工場内に新生産棟として最新鋭の工場内物流自動化設備をそなえた多品種中小ロット対応型の生産棟を建設し、今後の更なる多様化に対応できる生産体制を構築されました。
DECORTÉ
雪肌精
ONE BY KOSÉ
JILL STUART
新工場のコンセプトである “多品種少量生産”は、工場内で多種多様な原料、中間品、および製品を取り扱うため、交叉汚染への対策が必要不可欠となります。そのため、新工場では原料計量から製造まで一貫した製品タイプ別分離型レイアウトを採用し、品種間でのヒトおよびモノの行き来を最小化しました。同時に、充填後の包装工程については各ラインを統合する、などの生産効率化にも考慮しました。
粉体原料および製品を取り扱う上で避けては通れない問題が、粉塵の飛散による交叉汚染です。そこで新工場では、製品タイプ毎にエリア区分を行い、集塵系統を専用化することで交叉汚染防止を図りました。また、各々の集塵排気がエリア毎のクリーン条件に合わせたフィルター(HEPA、中性能)を通過し戻ることにより、集塵排気を再利用した空調負荷の低減を実現しました。これにより、交叉汚染の防止と省エネルギーを両立しました。
群馬工場では多種多様な製造オーダーに迅速かつ柔軟に対応するため、各工程間を効率的に接続する工場内物流自動化システムを構築しました。自動倉庫およびロボットパレタイザの導入により、各ラインからの仕掛品を効率的に搬送・積付・管理するとともに、人手による作業負荷の軽減、誤ピッキングの防止、出荷作業の省人化/省スペース化を実現しました。
最新の物流自動化設備を組み込みスペースを最大限に有効活用し、多種多様な製造/出荷オーダーに柔軟に対応