再生医療施設

実績

福島県立医科大学様 セルバンク施設

GMP準拠のセルバンク施設
CSV対応の検体管理システム(S-Cell Manager)による入出庫の一元管理
ビデオ監視による24時間モニタリング体制の確立

発注者 :  公立大学法人福島県立医科大学 医療-産業トランスレーショナルリサーチセンター
建設地

:  福島県福島市 公立大学法人福島県立医科大学 災害医学・医療産業棟内

竣工 :  2019年3月
用途 :  GMP環境下での各種生体試料の保管受託

検体保管室
検体保管室

細胞保存タンク
細胞保存タンク

お客様のご紹介

公立大学法人福島県立医科大学様は、県民の保健・医療・福祉に貢献する医療人の教育と育成を目的に設立された大学です。 設立より長きにわたり、多くの優れた医療関係者を県内外に輩出するとともに、大学院・付属研究施設をそなえる高度で先進的な研究機関として医学・看護学の発展に貢献してきました。

GMPに準拠したセルバンク施設の実現

近年のバイオ医薬品の開発・製造の増加、および再生医療分野の急速な実用化進展に伴い、各種細胞・生体試料の保管需要が増加しています。また最近では、国内各地において想定を上回る自然災害が懸念されるため、貴重な検体を守るための分散保管が推奨されています。しかしながら、国内では生体試料の保管施設が不足しているのが実状です。加えて、バイオ医薬品に使用する細胞保管が対応可能な「GMP準拠の施設」となれば、更に受入れ先が限定されてしまいます。

こうした社会ニーズに応え、福島医薬品関連産業支援拠点化事業(福島事業)の一環として、既存細胞保管施設を改修し、東北地区唯一のGMP準拠保管施設を実現しました。 当細胞保管施設は、2019年6月に医薬品製造業許可を取得しました。

シミズの再生医療エンジニアリングサービスのノウハウを活用するとともに、お客様との綿密な情報共有を通じて最適な建築・空調計画を立案し、ヒト・モノ動線の分離、セキュリティの向上、および作業性の最大化を図りました。

シミズによるエンジニアリングツールのご提案

①検体管理システム S-Cell Manager

シミズが独自に開発した細胞培養管理システム“S-Cell Manager”をCSV対応化し、検体管理システムとして納入しています。S-Cell Managerはタブレット端末上で作業指図の表示から作業記録の記録・保存までをペーパーレスで一元管理し、検体のトレーサビリティを確保します。各検体はバーコードで管理し、取り違えを防止します。

培養作業計画
培養作業計画

環境モニタリング
環境モニタリング

②ビデオ監視によるセキュリティ監視システム

カードキーによる既存の出入室管理に加え、ビデオ監視による24時間モニタリングを実施することにより、外部からの侵入の警戒と作業者の安全確認を合わせて実施しています。


品質管理室