技術・ソリューション

土壌洗浄技術

シミズの土壌洗浄技術は、汚染物質の物理的・化学的な性状を利用して、分級、洗浄等により土中から汚染物質を分離し、濃縮汚染土に濃縮します。汚染物質を除去した洗浄処理土は埋戻し等に利用できます。

土壌洗浄システムフロー

<特徴>
  • 高濃度汚染土壌(基準値の100 倍程度)に対応します。
  • 外部搬出処分する土壌を濃縮汚染土(全汚染土壌の10~30%)のみに限定できるため、コスト削減に繋がります。
  • 掘削、処理、埋戻しを全て場内で行うことで、場外への運搬車両の台数を大幅に削減できるため、騒音・排ガス・問題の改善やコスト削減が可能です。
  • 通常の洗浄処理にスクラバー(表面剥離)、フローテーション(泡浮遊式分離)、アップフローカラム(軽比重分離)の工程を加えることで洗浄処理土の品質を高めます。

土壌洗浄プラントネットワーク

シミズのオンサイト型土壌洗浄プラントは、全国の土壌汚染地で、重金属および油で汚染された土壌の浄化に威力を発揮しています。
各地のオンサイト型土壌洗浄プラントをネットワークで結び、本社技術スタッフとの連携が可能となる「シミズ・オンサイト・ウエブ・サポート・システム」によって、浄化の進捗状況の集中的な管理、技術的なノウハウの共有を図っています。

オンサイト型土壌洗浄プラント

汚染サイトに最適なプラントを設置し、効果的・効率的に浄化します

汚染土量が多い汚染サイトには、汚染サイトの条件(汚染状況、土質条件、敷地条件等)に最適なオンサイト型土壌洗浄プラントを構築し、「安全」「確実」「短工期」「ローコスト」で浄化する方策が適しています。

オンサイト型土壌洗浄プラントの特長

  • 豊富な処理実績を基に培った技術ノウハウを展開
    →汚染サイトの状況に合わせたシステム構成が可能(コスト低減)
  • 汚染土壌の外部搬出量を削減(環境負荷低減)
  • 洗浄土を埋め戻し土として再利用可能(コスト低減)
  • ユニット構成のため、設置・撤去が簡単
設置例・1 中部地区
オンサイト型土壌洗浄プラント第1号
設置例・2 関東地区
油臭気対策として掘削地、運搬路、プラントをテントで被覆
設置例・3 関東地区
低濃度鉛汚染向けプラント
設置例・4 北海道地区
小規模案件にも対応可能な最新鋭プラント

洗浄プラント処理実績

シミズの土壌洗浄はこれまで約320万tの処理実績があります。(2021年3月現在)
320万t≒25mプール3600杯

土壌洗浄プラントの事例

対象地

市場建設予定地(全体面積約380,000m2

汚染状況

物質:鉛,砒素,水銀,シアン,油類 土量:460,000m3

施工期間

3年

施工概要

  • 洗浄処理、微生物処理、中温加熱処理を組み合わせたプラントを現地に設置
  • シミズ担当工区及び他社担当工区で発生する汚染土を処理プラントで無害化処理後に掘削箇所の埋戻し材として使用

効果

汚染土の場外搬出車両数、健全土の場内搬入車両数を大幅に削減し、環境負荷・コスト低減