Interview
ロボット活用で人手不足に対応!
NOVAREが実践する”DX-Coreとロボット連携”とは?
株式会社トータルオフィスパートナー ビル管理事業部
荒川様
近年、ビル管理業界では人手不足が深刻な課題となっています。こうした状況に対し、先進的な取り組みで注目を集めるのが、清水建設が開発した『DX-Core』とロボット連携による効率的なビル管理です。今回は、株式会社トータルオフィスパートナー ビル管理事業部に所属し、『NOVARE』の建物管理を担当されている荒川様に、DX-Coreとロボット連携の具体的な活用事例、導入効果、そして今後の展望について詳しくお話を伺いました。
- 荒川様の業務内容と管理体制について教えてください。
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私は、株式会社トータルオフィスパートナー ビル管理事業部に所属しており、普段は『NOVARE』の建物管理を担当しています。
主な業務は、設備の保守管理と清掃業者や警備会社及び植栽業者の管理・調整です。
NOVAREの管理は4名体制ですが、清掃・警備・設備・植栽などの外注先を含めると、全体では20〜30名規模の体制になります。
- 『DX-Core』はどのような用途で使っていますか?
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大きく分けると、ロボットの管理、空調・照明の管理の2つです。
まず1つ目の用途は、ロボットの管理です。NOVAREでは、警備・清掃・搬送ロボットを導入しており、DX-Coreを介してエレベーターやセキュリティゲートとの連携を実現しています。DX-Coreの管理により、ロボットがエレベーターに乗ってフロアを移動でき、建物全体の巡回が可能となりました。
2つ目の用途は、DX-Coreのアプリを使った空調・照明の操作です。私たち管理側が操作できるだけではなく、利用者はアプリ経由で自身のデスク周辺の空調を操作できるなど、空調や照明の操作がより便利になりました。
- DX-Coreを導入する前は、ビル管理でどんな困りごとがありましたか?
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NOVAREの建物管理を担当する以前は、清水建設本社ビルの管理業務に携わっており、特に慢性的な人手不足に悩んでいました。保守運用は募集をかけてもなかなか人が集まらず、巡回や監視などを限られた人数で対応する必要があり、負担が大きかったですね。人手不足の対策としてロボット導入の話はありましたが、ロボットが階を移動できず、実運用には至りませんでした。
NOVAREではDX-Coreとの連携により、フロアを跨いだロボット巡回ができると聞いたため、人手不足の解決ができればと期待していました。
- 実際にDX-Coreを利用して、どのような効果がありましたか?
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DX-Coreを利用して感じたメリットは、大きく3つあります。
1つ目は、DX-Coreを活用することでロボット導入が実現できました。ロボットを導入するときに、上下階への移動が課題になることが多いですが、セキュリティゲート・エレベーターと連携することで解決しました。現在、警備ロボット、清掃ロボット、搬送ロボットを利用しています。この内、警備ロボットを導入により、日中・夜間の警備巡回をロボットに任せることが可能となり、人は主にモニター監視業務を担当しています。警備体制は、昼間5名・夜間3名で運用しています。もしロボットがなければ、24時間体制の巡回を人手で行う必要があり、その場合、追加で3名の人員が必要になると思います。ロボット1台で、警備員3名分の効果がありますね。
2つ目は、アプリによる空調・照明の操作です。以前は、暑い・寒いといった連絡がチャットツール『WowTalk』で1日に10〜20件ほど来て、その度にこちらで対応していました。DX-Coreの導入により、利用者がアプリで直接操作できるようになりました。結果的に問い合わせはほぼなくなり、あっても1〜2件程度です。対応の手間が大幅に減少しました。
3つ目は、植栽への灌水です。以前は季節ごとに決めたスケジュールで灌水していましたが、DX-Core導入により天気予報の情報と連携した灌水が可能となりました。雨が降っている又は雨が降りそうな場合は水を控えるなど、状況に応じた灌水を行っています。その結果、節水効果も出ています。この仕組みは、清水建設からの提案で個別に開発してもらいました。
- 今後、DX-Coreに期待することはありますか?
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まず、設備の不具合情報を一元管理し、それを予防保全に繋げられるようになるといいなと思っています。情報が分散せず、まとめて把握できる仕組みがあると、現場としては助かります。
また、カメラや位置情報と連携して、建物内に今何人いるのかが分かる機能がほしいです。災害時には消防署へ人数を連絡する必要があるため、非常に重要だと感じています。災害が発生した際に、ポップアップで警告が表示され、「どこを見ればいいのか」が一目で分かるような仕組みがあると、現場対応がしやすくなります。
その他、会議室の予約システムと空調・照明を連携させ、予約時間に合わせて自動制御できるようになれば、より効率的な建物運用につながると期待しています。






