Interview
業界最高水準のデータセンターに求められる高い信頼性を実現
直感的かつ自由度の高い操作性で現場業務を強力にサポート。
国内データセンター BECSS利用者インタビュー
業界最高水準の信頼性を誇り、グローバルなデジタルインフラを支える国内のとあるデータセンター。その安定稼働と顧客の重要データ保護を24時間365日体制で担う設備運用部門のご担当者様に、清水建設製中央監視システム「BECSS」をご愛用いただいています。今回は、データセンターでのBECSS活用方法について伺いました。なお、施設の秘密保持の観点から、公開可能な内容に限定して掲載しております。
- BECSSの操作性に関して、使いやすさ／使いにくさなど、具体的なご意見をお聞かせいただけますでしょうか。
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現在、設備運転管理業務として複数のデータセンターを担当しています。本業務に関しては、委託先にも運用を依頼しており、委託業者の管理、異常発生時の対応、空調設備の管理、新たな管理方法の策定（設定温度変更などの運用オペレーション）などを業務として行っています。
BECSSについては、直感的で使いやすいという印象です。委託先の担当者は他社BMS（Building Management System）の経験者が多いですが、BECSSについては、他社BMSと比較しても直感的で見やすく、使いにくいといった意見はこれまでに聞いたことがありません。
- データセンターは24時間365日体制での運用が求められ、高い信頼性が不可欠です。この点において、BECSSの信頼性についてご意見をお聞かせいただけますでしょうか。
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BECSSの信頼性は高いと考えています。これまでのところ、BECSSシステム自体の障害はほとんど発生しておらず、サーバーとクライアント間の通信不可といったトラブルも確認されていません。過去に発生した軽微なトラブルも、ネットワーク機器側の障害に起因するものです。また、システムのリプレース時には「無監視状態にならないこと」を特に重要視していますが、BECSSは冗長構成となっており、片系ずつ切り替えを行うことで、データ欠落なくスムーズに移行することができ、この点においても特に問題は発生していません。
- BECSSをご利用いただく中で、特に便利だと感じられる機能はございますか？
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BECSSの機能の中で、特に「トレンドグラフ」機能を頻繁に利用しており、重宝しています。この機能では、監視ポイントを簡単かつ自由に登録できる点が非常に便利です。
- 災害時にBECSSをどの様に活用されていますか？
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災害発生時には、BECSSを通じて、サーバールームの温度、空調設備の稼働状況、電源供給状況、非常用発電機の稼働状況および残油量などを確認することを想定しています。この際、委託業者も対応にあたりますが、社内の中核部門が主導して一次対応を行います。
また、災害が起こると、全員駆けつけが原則ですが、駆けつけができない事態に備え、外部活用を含めた運用も考えています。
例えば、在宅勤務や駆け付けができない担当者がBECSSの情報を確認し、燃料の手配やメーカーへの連絡を行うケースも想定されます。
- 清水建設のサポート体制について、どのようなご所感をお持ちでしょうか。
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清水建設には様々なタイミングで工事や対応にお越しいただいており、その都度、柔軟にご対応いただいているという印象を持っています。
- BECSSについて、改善・改良してほしい点があれば教えてください。
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改善要望としては、現状よりも長期の期間でトレンドグラフを閲覧できるようになると、さらに利便性が向上すると考えています。
AI機能があれば良いと考えています。具体的には、設備から収集されるデータをAIが分析・演算し、最適な回転数などの制御値をフィードバックする機能です。
将来的には、個々の機器が自身の状態だけでなく、他の機器への影響も考慮した上で、1〜2分先の状態を予測し、全体として最適化された指令をBECSSから発信できるようになることを期待します。運転員の確保が難しく、委託先の人員も減少傾向にあるため、省力化の効果も期待しています。
