The Link SAPPORO

札幌のような寒冷地では例の少ない、ガラスカーテンウォールの外装に挑戦しました。氷や雪の結晶のきらめきというモチーフを、異なる角度で取り付けたガラス面が生む反射や映り込みで表現。形状が複雑で苦労しましたが、陰影のある建物の表情づくりにこだわりました。また、執務室は無柱として面積を広く天井を高くし、エントランスやエレベーターホールなどの共用部は温かみを感じられる木調でまとめ、豊かさを感じられる空間を実現しています。外装から内装デザインまで担当し、充実感を持って取り組むことができました。
足場が外れた時、外観をご覧になったお客様から褒め言葉を頂き、安堵しました。設計の意図を理解し形にしてくれた、現場と社内の専門家の技術力を実感し、感謝しています。

札幌駅近くに、アルミカーテンウォールが特徴的な賃貸オフィスビルが誕生しました。
建設地は、JRの高架が近接し、ホテル、交通量の多い国道に囲まれた場所。JR側に防護用の外部足場を組んだため、カーテンウォールは一般的なユニット方式ではなく、部材を現場で組み立てる方式で設置しました。そのため、現場打ちシーリングが重要管理ポイントでしたが、試作試験を重ね、部材改良や手順見直しにより止水性を確保。1.2m幅のガラス板は接合角度が多岐にわたるため、取り合いの納まり検討や精度確保にも苦労しました。無事に竣工を迎えることができたのは、全関係者の協力のおかげと感謝しています。