【イベント報告】当社協賛 第18回「楽しい!からはじめよう『みんなのスポーツ』パラスポーツ体験会in新潟」

2023年11月2日、新潟市立黒埼南小学校(新潟県新潟市)において、「楽しい!からはじめよう『みんなのスポーツ』パラスポーツ体験会in新潟」(主催:NPO法人STAND、協賛:清水建設株式会社)を開催し、同校の4年生から6年生の児童66名が、パラスポーツを体験しました。
この体験会は、障がいの有無にかかわらず、誰もがスポーツに親しむことのできる素晴らしさを伝え、パラスポーツを通じて子どもたちの未来におけるノーマライゼーションの実践を促進することを目的としています。2014年より全国各地で体験会を実施しており、同校での開催は、2019年に続き2回目です。

パラスポーツはみんなのスポーツ!

今回は、パラアスリート上原大祐氏(バンクーバー2010パラリンピック パラアイスホッケー銀メダリスト)による「パラスポーツはみんなのスポーツ!」と題した講演と、「気づきのスポーツ体験」、「車いすアスリート体験」の2種類を行いました。
上原氏は、「パラアスリートは、弱みではなく強みに目を向けることにより、皆の強みを集結させて、強いチームを作っている」と述べ、そのようなパラスポーツを通してご自身が感じた「チームワークの大切さ」について、語りました。
また、「自分にできることと、ほかの人ができることは違う。できないことは恥ずかしいことではないので、たとえ失敗したとしても、挑戦したことを褒め合おう」という約束を共有し、体験会においてだけではなく、今後も失敗を恐れず挑戦を続けるよう呼びかけました。

上原氏から銀メダルを渡され、緊張している子どもの様子
上原氏から銀メダルを渡され、緊張している子どもの様子

実際の体験で、楽しく学ぶ

「気づきのスポーツ体験」では、2人1組となり、ペアのうち1人がアイマスクを着用し、もう一人がお手本の動作を言葉のみで伝える、という形で準備運動を行いました。目が見えない状態において、コミュニケーションを取ることがいかに難しく、言葉でのサポートがいかに大切かについて学ぶことができました。
次に、車いすを操作しながらカラーコーンを運ぶ「はっこびー」というゲームを行い、車いすユーザー当事者の目線で不自由さを学びました。初めて車いすに乗る生徒も多く、最初は扱い方に苦戦していたものの、徐々に慣れていき、笑顔でゲームを楽しんでいました。
「車いすアスリート体験」では、車いすバスケットボールの試合に挑戦。チームワークを図ることを目的として、全員が楽しめるオリジナルルールで行われました。試合は予想以上に白熱し、周りで応援している子どもたちや先生の声が体育館中に響き渡っていました。

「はっこびー」の様子
「はっこびー」の様子
バスケットボール
車いす試合

白熱した車いすバスケットボールの試合

パラスポーツには、工夫とアイデアがたくさん!

最後に、参加者で体験会の振り返りを行いました。「目が見えない人に動作をうまく伝えるためにたくさんの言葉を使った」、「車いすの操作に慣れてきて、だんだん上手になっていった」、「車いすバスケットボールが盛り上がって楽しかった」など、体験会を通じて感じたことをみんなで共有し、パラスポーツの魅力や奥深さついて理解を深めることができました。
これらの感想を受けて、上原氏から「パラスポーツには、できないことに目を向けるのではなく強みを最大限生かす姿勢が必要なため、工夫とアイデアがたくさん集まっている。ぜひみんなも工夫とアイデアを大切に、何事も楽しんでほしい」と熱いメッセージをいただきました。

体験会を通じて、感じたことをみんなで共有
体験会を通じて、感じたことをみんなで共有
最後に参加者全員で集合写真
最後に参加者全員で集合写真

当社は、引き続きこの活動を支援し、誰もが輝けるインクルーシブな社会の実現に貢献していきます。