日本ファンタジーノベル大賞
日本ファンタジーノベル大賞主催
大人も楽しめる新しいファンタジー文学の開拓と確立、および力量ある新人作家の発掘と育成を目的として創設された、既成ジャンルに収まらないユニークな文学賞です。1989年の第1回以来、文学界に新風を吹き込み、個性豊かな新人作家を輩出してまいりました。現在では、本賞を出発点に力量を深め、活動の場を広げる作家の成長をみることができます。
- 選考委員(敬称略、五十音順)
荒俣宏(作家)、小谷真理(評論家)、椎名誠(作家)、鈴木光司(作家)、萩尾 望都(漫画家) - 主催:読売新聞社/清水建設
- 後援:新潮社
第23回(2011年)受賞者
応募総数695編
大賞 『 さざなみの国 』 勝山 海百合(かつやま・うみゆり)

第23回日本ファンタジーノベル大賞
大賞受賞者 勝山 海百合(かつやま・うみゆり)
あらすじ
中国の奥地、美しい湖のほとりの村に暮らす少年さざなみ。湖が涸れ病気が流行して滅びの道を歩み始めた村を救うため、1匹の猫と共に旅に出たさざなみを、次々に試練が襲う。やがて父親が住むという町にたどり着いたさざなみは、皇帝の娘・甘橘、明朗闊達な少女・桑折の二人と出会い、村の救済法を探しながら新たな生活を始める。そして、さざなみの身体には死病を治す特殊な能力があることが判明した時、運命は大きく変わっていく。他国の王子に嫁ぐことが決まった甘橘を襲う死病。桑折と結婚したさざなみは、究極の決断を迫られる――。
優秀賞 『 吉田キグルマレナイト 』 日野 俊太郎(ひの・しゅんたろう)

第23回日本ファンタジーノベル優秀賞
優秀賞受賞者 日野 俊太郎(ひの しゅんたろう)
あらすじ
着ぐるみ劇団「鞍馬からかさ一座」に入った大学生・水野葉一は、変人揃いの仲間に苦戦しつつも、ある不思議な事実に気がついた。着ぐるみの中で聞こえる謎の声、無意識に動く自分の手足。どうやらこの劇団の人形には、役者と一体で演じる“意志”がある――。同じく俳優を目指しながら、残酷にも区別されてゆく<声が聞こえる者>と<聞こえぬ者>。それは天が選んだパフォーマーと、選ばれなかったその他の者……。団員たちの喜びと哀しみを乗せながら、いま大晦日の京都で人形300体が乱舞する未曾有のカウントダウンパレードが始まった!
これまでの受賞者(敬称略)
| 第1回(1989年) | 応募総数835編 大賞受賞 酒見賢一『後宮小説』 優秀賞受賞 山口泉『宇宙のみなもとの滝』 |
|---|---|
| 第2回(1990年) | 応募総数275編 優秀賞受賞 岡崎弘明『英雄ラファシ伝』 優秀賞受賞 鈴木光司『楽園』 |
| 第3回(1991年) | 応募総数428編 大賞受賞 佐藤亜紀『パルタザールの遍歴』 優秀賞受賞 原岳人『なんか島開拓誌』 |
| 第4回(1992年) | 応募総数385編 優秀賞受賞 北野勇作『昔、火星のあった場所』 |
| 第5回(1993年) | 応募総数574編 大賞受賞 佐藤哲也『イラハイ』 優秀賞受賞 南條竹則『酒仙』 |
| 第6回(1994年) | 応募総数494編 大賞受賞 池上永一『バガージマヌパナス』 大賞受賞 銀林みのる 『鉄塔 武蔵野線』 |
| 第7回(1995年) | 応募総数531編 優秀賞受賞 藤田雅矢『糞袋』 優秀賞受賞 嶋本達嗣『バスストップの消息』 |
| 第8回(1996年) | 応募総数510編 優秀賞受賞 葉月堅『アイランド』 優秀賞受賞 城戸光子『青猫屋』 |
| 第9回(1997年) | 応募総数460編 大賞受賞 井村恭一『ベイスボイル・ブック』 優秀賞受賞 佐藤茂『競漕海域』 |
| 第10回(1998年) | 応募総数431編 大賞受賞 山之口洋『オルガニスト』 優秀賞受賞 沢村凛『ヤンのいた島』 涼元悠一『青猫の街』 |
| 第11回(1999年) | 応募総数478編 大賞受賞 宇月原晴明『信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』 優秀賞受賞 森青花『BH85』 |
| 第12回(2000年) | 応募総数422編 優秀賞受賞 斉藤直子『仮想の騎士』 |
| 第13回(2001年) | 応募総数412編 大賞受賞 粕谷知世『クロニカ―太陽と死者の記録』 優秀賞受賞 畠中恵『しゃばけ』 |
| 第14回(2002年) | 応募総数418編 大賞受賞 西崎憲『世界の果ての庭―ショート・ストーリーズ』 優秀賞受賞 小山歩『戒』 |
| 第15回(2003年) | 応募総数484編 大賞受賞 森見登美彦『太陽の塔』 優秀賞受賞 渡辺球『象の棲む街』 |
| 第16回(2004年) | 応募総数480編 大賞受賞 平山瑞穂『ラス・マンチャス通信』 優秀賞受賞 越谷オサム 『ボーナス・トラック』 |
| 第17回(2005年) | 応募総数488編 大賞受賞 西條奈加『金春屋ゴメス』 |
| 第18回(2006年) | 応募総数379編 大賞受賞 仁木英之『僕僕先生』 優秀賞受賞 堀川アサコ『闇鏡』 |
| 第19回(2007年) | 応募総数456編 大賞受賞 弘也英明『厭犬伝』 優秀賞受賞 久保寺健彦『ブラック・ジャック・キッド』 |
| 第20回(2008年) | 応募総数646編 大賞受賞 中村 弦『天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語』 優秀賞受賞 里見 蘭『彼女の知らない彼女』 |
| 第21回(2009年) | 応募総数652編 大賞受賞 遠田 潤子『月桃夜』 大賞受賞 小田 雅久仁『増大派に告ぐ』 |
| 第22回(2010年) | 応募総数670編 大賞受賞 紫野 貴李『前夜の航跡』 優秀賞受賞 石野 晶『月のさなぎ』 |