2024年度入社式 社長祝辞(要旨)

  • 経営

2024.04.02

本日、新しい仲間としてお迎えした皆さんを心より歓迎します。当社の歴史は、初代清水喜助が大工として名を成したいという志を抱き、故郷の富山から遠く離れた江戸へ出て1804年、21歳で大工店を開業したことに始まります。初代喜助は、お客様に誠実に向き合い、ひたむきに仕事に取り組み、顧客第一、誠実なものづくりを体現しました。また、2代目店主・二代喜助は、初代から受け継いだ伝統技術を基礎に据え、進取の精神で、擬洋風建築様式の習得に取り組みました。このように、二人の喜助は心と技を磨き続け、商売を発展させました。ここに私たちの事業の原点があります。皆さんには、私たちの仕事の意義を深く洞察し、失敗を恐れず、チャレンジする姿勢を大切にして、現代の喜助を目指してほしいと思います。

当社の財産は「人」です。一人ひとりの成長があってこそ組織は発展します。変化の激しい時代における建設事業の深化や、その他のさまざまな事業の拡大に向けて、皆さんの新しく柔軟な発想や行動力に期待しています。一万人もの仲間が、それぞれの強みを発揮し成長していくことで、当社の可能性は無限に広がります。自分が「どう成長していきたいか」を考えながら、常に目的意識と自ら学ぶ姿勢を持ち続け、シミズグループの持続的成長の原動力になっていただくことを期待しています。

また、仕事に対する心構えとして、「凡事徹底と変化への適応力」を大切にしてください。「凡事徹底」の真髄は、当たり前のことを当たり前に行うだけに留まらず、「人には真似できないほど一生懸命、徹底的に行う」ことにありますが、昨今、世の中の「当たり前」も変化してきています。皆さんはこれから、上司や先輩社員から仕事の基本を学ぶことになりますが、表面的な行為そのものではなく、その本質を常に意識してください。これまでの当たり前を単に踏襲するのではなく、自分の頭で考えて行動できる、変化への適応力のある人財に成長してほしいと思います。

当社はこれまで、建設を目的としてお客様の期待に応え、社会に貢献してきましたが、これからは建設を手段として捉える視点も求められます。社会やお客様の本質的なニーズをより深く掘り下げ、建設会社の枠に捉われず、建設を含むあらゆるサービスで社会課題を解決していくこと。その結果として、さまざまな形で社会やお客様に新たな価値を提供し、社会やお客様の発展とともに当社も成長していくことを目指していきたいと考えています。この「超建設」のコンセプトの下、お客様自身も気付いていない課題を発見し新たな付加価値を提供するための取り組みを、それぞれの立場で推進していただくことを期待しています。

【以上、4月1日 本社シミズホールにて】

ニュースリリースに記載している情報は、発表日現在のものです。ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がございますので、あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、お問い合わせください。