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第29回 「清水方建築いへの寫眞(しゃしん)」と「清水方建築家屋撮影」

明治時代、当社は積極的に近代洋風建築に取り組み、多くの建物を手掛けてきました。その完成を記念し、記録を後世に伝えるものとして、清水満之助店時代に建築作品集が刊行されました。 建設会社が制作した作品集としては、最も初期のものです。


作品集の先駆け「清水方建築いへの寫眞」

当社最初の作品集である「清水方建築いへの寫眞」の刊行は、1889(明治22)年ごろのこと。1885年から1889年に竣工した主要な建築25作品を収めた2篇が刊行されました。

清水満之助店は当時、「清水方(かた)」「清水店」とも称しました。「いへ」は「家」のことであり、作品集のタイトルは「清水満之助店が建設した建物の写真」を意味します。

建物名、建設地、建坪、建築費、工期や設計者などの工事概要を記した縦13.5cm×横10.2cmの厚手のカードに写真を貼りこんだものが、紙製のケースに収納されています。

収録作品の約半数はレンガ造の建物で、本格的洋風建築として当社が初めて手掛けた横浜税関事務所や日本橋兜町の渋沢栄一邸などと共に、自社の建築技術として「モルタール製造器械」も紹介されています。

左から、横浜税関事務所、日本橋兜町渋沢栄一邸、モルタール製造器械


設計施工作品を中心とした「清水方建築家屋撮影」

「いへの寫眞」を継いだ「清水方建築家屋撮影」は、1891(明治24)年から1900(明治33)年にかけて7篇が刊行されました。
「いへの寫眞」の掲載と一部重なるものもありますが、各篇に約20件を収め、148作品を紹介しています 。

A6サイズほどの布装折本で、先の工事概要に加えて、基礎工事や建物構造、内外装の仕様など、より詳細な情報が記されています。また、平面図などの図面も掲載されるようになりました。

当社は、明治20年代初期に他社に先駆けて製図場(せいずば、現在の設計部門の前身)を設置し、洋風建築においても設計施工での請負を開始しました。「建築家屋撮影」に収録されている作品の多くは、製図場技師長の渡邊讓(二代)、清水釘吉(三代、後に五代社長)、岡本銺太郎(四代)の手によるもので、この時期に設計施工一貫体制の基盤が確立していたことをうかがい知ることができます。

左から、帝国大学図書館、名古屋劇場株式会社(御園座)


時代を飾った建築を収録

両作品集に収録されている作品で、現存するものはわずかとなりましたが、どれも一時代を飾った名建築です。作品集は、在りし日の建物の姿を、100年以上の時を越えて私たちに伝えています。

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