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清水建設の社寺建築・伝統建築


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境内復元のひとつである鼓楼を伝統的な木造構法で再建
穴八幡宮 鼓楼新築工事のご紹介

新宿区西早稲田にある穴八幡宮は、平安時代に創建された由緒ある神社です。平成元年より始まった境内整備工事では、先の大戦でことごとく焼失した江戸期の壮麗な社殿の造営を行い、引続き寛永時代の江戸名所図絵に基づいた再建を行っています。

穴八幡宮江戸名所図絵

今回の「鼓楼新築工事」は隨神門出現殿に引続き、伝統的な木造構法による新築工事です。耐震性・耐久性に優れた架構体や、軒廻り、袴腰の意匠など、伝統の技と現代技術の融合による伝統美の再現を目指しました。

イメージパース

基礎には、高耐久性コンクリート(200年仕様)を使用し、仕上は、厚さ100ミリの国産稲田石貼としています。

基壇石

国産桧の天然乾燥材を使用し、軸部は金物に頼らない伝統的な木造構法で組み上げています。

伝統的な仕口に改良を加え、耐震性・耐久性に優れたものとしています。

上層軸組

小屋組の状況です。

総反りの軒ラインを桔木で正確に調整し、登り梁には束立を行い、母屋野垂木野地板の取付を行っていきます。

(1)桔木
(2)登り梁
(3)束立
(4)母屋
(5)野垂木

小屋組

防火地域内での木造建物のため、軒裏、外壁を防火構造としています。

外壁にあたる袴腰の仕様は防火構造の土壁としています。

荒木田とワラスサを配合し作成した荒土を表裏に塗り込んでいきます。

土塗壁

内部の板壁取付状況です。

厚さ45ミリの力板を交互に木ダボで組み込み、耐震性に優れた耐力壁としています。

板壁

装飾には、時を告げる鼓楼に相応しい題材を用いています。

木鼻には十二支の彫刻をあしらい、岩絵の具で丹念に仕上げていきます。

木鼻へび

袴腰の仕上には黒漆焼付銅板を丁寧に張り上げていきます。

腰袴銅板

素屋根が解体され、朱塗の鼓楼が姿を現し、平成27年5月に完成しました。

完成写真



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