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清水建設の社寺建築・伝統建築


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境内の樹齢600年のご神木で鳥居を再建
鹿島神宮 大鳥居工事のご紹介

境内のご神木を調査し、鳥居に適した杉の材を伐採しました。

樹齢は、笠木材で約600年、柱材は約500年で年輪の目が詰んだすばらしい材です。

材は、傷付けないようワイヤーを張って、丁寧に引き倒しました。

チェーンソーによる柱材の伐採

4本の杉材は、太さ、曲り、傷などを検査確認して、15m~17m程度に切断され、トレーラーで山形県の加工場へ搬送しました。

笠木材 出発のお祓い

材の加工に先立ち木造始祭(こづくりはじめさい)を行いました。15mの貫材用の丸太を加工場に持ち込み、工匠が古式にのっとり、墨打ちから槍鉋(やりがんな)掛けまでの儀式を行いました。

木造始祭での工匠式(2011年12月13日)

材の重量が10tを超え、一般の製材機に載せられないため、刃の長さが1.2mもあるチェーンソーと電動カンナで慎重に、八角まで製材されました。

柱材をチェーンソーで八角挽き

短期間での乾燥を促進するために特別に、材を立て掛け、表面の割れを防ぎながら乾燥させました。

八角にした材を立て掛けて乾燥

柱については、白太と節の入り具合を確認し、十六角→三十二角→六十四角→百二十八角と加工を行いました。

十六角まで加工された柱材

樹齢約500年の柱の木目は、目が詰んで屋久杉のように樹脂分が多く、赤みの強い笹木目が表れました。

その後、百二十八角まで加工され真円になるよう型板をあてて検査が行われました。

六十四角まで加工された柱材、元口(根元)の木目の状況

最終仕上は、手カンナ(丸カンナ)で逆目が立たないよう木目を見ながら丁寧に仕上ました。

丸カンナの刃は、円周に合わせて数種類、砥石とともに手造りしました。

百二十八角の柱を丸カンナで仕上げ

柱と笠木は、笠木の穴に柱の枘(ほぞ)を通すことで一体になります。

笠木の下端と柱の上部の円弧を合せながらノミで削り合わせます。

「ひかりつけ」といわれる墨出しで加工を繰り返して隙間のないように仕上げました。

柱の枘(ほぞ)と笠木取合部の加工

笠木に柱を組み入れて、隙間の出ないことの確認を行いました。

柱と笠木の合わせ部を製品検査で確認

お宮の皆様には、途中何回かの検査、立会いをいただきましたが、加工場出荷前に鳥居を仮組みし、最終仕上り検査が行なわれました。

鳥居材 製品検査(2014年3月18日)

いよいよ現場の基礎の工事が、始まりました。

地鎮祭(2014年2月1日)

柱の沈下やズレが起きないよう鉄筋コンクリートの基礎としました。

基礎のコンクリートと柱の入る穴

神職の先導のもと柱を乗せ、五色で飾られたトレーラーが参道をゆっくり進みました。

青空のもと大勢の人が日の丸を振って迎えました。

御木曳き(2014年3月25日)
 柱を乗せたトレーラーが参道を進む

境内に仮置された柱材は、傷つかないよう慎重に立て起しされ、基礎の穴に建て込まれました。

柱の建方

二本の柱が建て込まれ、立柱祭が催行されました。

柱の足元を三度木鎚で叩き締める工匠式が、厳かに行われました。

立柱祭の工匠式(2014年3月25日)

貫材を吊り込み柱の穴に通す作業です。

足場にローラーを敷き、貫材が傷つかないよう、ゆっくりチルホールで曳き入れました。

貫を柱の穴に入れ曳き通す


最後に長さ14.6m、樹齢約600年の笠木が、吊り込まれました。

笠木の建方

柱の長い枘(ほぞ)に笠木が、組入れられました。

柱は、渡り腮(あご)で組まれた貫と、枘(ほぞ)で組まれた笠木とで一体になりました。

笠木を柱の枘(ほぞ)に組む

亀腹石の据付け後、柵を取付ました。

材料は、鳥居を加工した杉材の余材で、八角型に加工され上下、二段の貫を渡り腮(あご)で組んでいます。

クサビを入れて完成された柵

竣工した鹿島型の鳥居です。

耐久性を考慮して木部は、浸透性の透明保護塗料を塗布しています。

また、笠木、貫の上端と木口も銅板で葺き上げました。



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