インターセルシティ
シミズのしごとトップページ持続可能な環境調和型都市を目指して
インターセルシティは、「環境調和型都市デザイン国際コンペ」のため、清水建設が提案した都市の名称です。
このコンペでは、21世紀の社会に対するエネルギーと都市システムという視点で、以下の3つの項目が要求されました。
- 1. 100年を超えて持続可能な環境調和型都市システムの提案
- 2. 都市を支える具体的なエネルギーシステムの提案
- 3. 人口10万人以上の実在都市の選定と100年にわたる変換プロセスの提案
この壮大なテーマに対し、清水建設の各分野の専門家に加え、エネルギー分野では東京農工大学の柏木孝夫教授、都市計画分野では工学院大学の倉田直道教授をアドバイザーにチームを構成し、延べ3年を超える期間、直接的なビジネスという価値を超えて、組織の英知を集結して取り組みました。

インターセルシティの提案
まず、スプロールした巨大な市街地をコンパクトな市街地(コミュニティセル)の集合体へと分割します。
次にそれぞれの小市街地と対をなすように、緑地を中心としたエリア(グリーンセル)を挿入します。
これらのセルは対をなし、自立した「小さな循環」を形成して物質やエネルギーの再生再利用を促します。
さらに、これらの一対の小さな循環システムは全体で補完作用などのネットワークを形成し、さらに既存の広域インフラとも関係をもちながら、ひとつの持続可能な都市システムを完成させます。
セル間の小さな循環システム
セルの成長プロセス
富士水系都市とエネルギーシステム
富士山を源にもつ水系で一体となっている沼津市、三島市、長泉市、清水町を「富士水系都市」と名付け、この地の水文化に焦点を当てながら、インターセルシティを展開しました。
インターセルシティでは、100年で化石燃料の消費を90%削減するシナリオとシステムを提案しています。その変換プロセスでは、LNGの時代を介し、段階的に自然エネルギーと水素燃料電池に移行することを想定しています。
シチズンイニシアティブ(住民主導)の都市づくり
住民、企業、行政のそれぞれ独立した3組織が、一体となってまちづくりを行う、「トラストトライアングル」というフォーメーションを、セルの数だけ設け、自らのセルの未来は自らの組織で決めるという原則を確立しました。
一対のセルが各々自立性を高めることで、それぞれセルの個性が際立ち、それらが隣接することで、都市全体での多様性と選択性が生まれます。
GISを利用した都市デザインへの挑戦
GIS(Geographical Information System)は、元来アメリカで開発された技術で、人工衛星によって作成した地理情報を軍事的に利用したことに始まります。現在では、防災計画、商業戦略、カーナビに至るまでその需要が広がっています。
インターセルシティの提案では、分析、計画、評価、プレゼンテーションに至る都市デザイン全般のプロセスを、実在都市のGISデータを用いて行いました。
100年後を想定したインターセルシティ
