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清和銀座ビル

落ち着きと賑わい、老舗とグローバルブランド、大通りと路地、ハレ(非日常性)とケ(日常性)。相反する価値が共存することが、銀座という街の魅力である。常に新しい文化を受け入れながら、その中に歴史や記憶を重ねてきた都市のあり方に着目し、本計画では「伝統の服を着せる―風格と革新を持つデザイン」をコンセプトに、銀座の文化的記憶を現代的に再解釈した建築を目指した。
外装には、かつて銀座の街を彩った「暖簾」をモチーフに、角度や寸法の異なるステンレスルーバーを配し、軽やかな揺らめきと繊細な陰影を生み出している。光の反射によって刻々と変化する表情は、常に更新され続ける銀座の街並みに呼応する。内装は、呉服屋や浮世絵、入り江の記憶に通じる「藍」を基調に、日本の伝統色を織り重ね、奥行きと品格を備えた空間を計画した。「門」としてのエントランス、「駕籠」に見立てたエレベーターなど、動線そのものを体験価値へと昇華させ、銀座らしい優美さと象徴性を内外に宿す建築を目指した。

竣工年
2025
主用途
物販店舗・飲食店舗・サービス店舗・事務所
延床面積
4,660.87m2
構造/規模
S造・SRC造/地下1階・地上13階

加登 剛司

谷津 健志