
Works
青山通りに面した事務所と共同住宅の複合ビルである。旧青朋ビルは、煉瓦色のタイル張りファサードが約50年の間、青山通りの景観の一部を形成し、親しまれてきたビルであった。建て替えにあたり、次の50年とこれまでの歴史や記憶をつなぐことを考え、未来と過去が重なるビルとして「Layered」がコンセプトに定められた。旧青朋ビルのイメージを受け継ぐタイルや石、コンクリートといった重量感のあるマットな素材とアルミルーバーやガラスといった軽快で艶感のある素材を組み合わせた奥行きのあるファサードは、見る方向や時間帯により表情が変化する。事務所部分と共同住宅部分は動線を明確に区分しながら、一体感のあるエントランスを青山通り側に設けた。内装は暮らし働く人々が集う場所として、温かみや居心地の良さを意識したデザインとした。地上の外周部と近隣の高層ビルから視認される屋上に植栽を配した。周囲の緑地と呼応し都市環境に寄与することを企図した。災害対策や環境性能は陳腐化しない先進ビルにふさわしいスペックとすることで、長く未来にわたって親しまれる建物を目指した。
- 竣工年
- 2024
- 主用途
- 事務所・共同住宅
- 延床面積
- 17,904.11m2
- 構造/規模
- S造 一部SRC造/地下2階・地上13階・塔屋1階
- 基本設計
- 株式会社久米設計
- 工事監理
- 株式会社日東設計事務所
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束田 淳行
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浅井 信雄
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佐々木 聡
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荻野 靖子
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吉田 圭佑