
Works
清水建設・富国生命保険・清水総合開発の三社が、名古屋の官庁街に保有する土地を統合し、大規模なビジネス拠点を開発する共同事業である。コロナ禍以降の働く場とはどうあるべきか、を再考し、空間の自由度が高いこと、環境を選択できること、健康的であること、親自然的であること、変化に応える冗長性をもつこと、を骨子としてもう一度集うことに価値を見出すオフィスづくりを目指した。 コアウォール+PCa外殻格子フレームによる架構で全体を構成し、外殻格子をゴシック建築のように外部に出すことで、光・眺望などの都市の自然と呼応する自由度の高い執務空間を創出した。執務空間内では、場所や使われ方に応じて濃淡のある温熱光環境を作り出す空調・照明システムを3.6m×3.6mの小さなモジュールで構築し、多様な働く場を作りだす選択性をもたせた。 豊かな都市の自然とつながる親自然的で半公共的な共用空間を立体的に組み合わせ、働く場所を建物全体に拡張し、テナント各社のエリアを越えて自律的に居場所を選択し享受できるようにした。さらに、名古屋特有の車社会に対応する駐車場をビル内に計画し、今後のモビリティの変化も見据え、地方都市における未来のオフィスニーズに応える冗長性を確保した。 社会とともに変化するつくり方・使われ方に対応する取り組みを行うことで、地方都市におけるこれからの循環社会に応え続ける建築を目指した。
- 竣工年
- 2024
- 主用途
- 事務所・自動車車庫
- 延床面積
- 47,963.16m2
- 構造/規模
- RC造一部S造/地上16階・塔屋1階
- エントランスホール・家具デザイン
- フィールドフォー・デザインオフィス
- 16階共用部インテリアデザイン
- 三井デザインテック株式会社
- ランドスケープデザイン
- 株式会社KakSak
- 照明デザイン
- SLDA
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國立 篤志
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大柳 聡
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扇野 裕大
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石倉 敦
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木内 佑輔
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盛川 岳穂