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聖路加国際大学 聖ルカ礼拝堂

アメリカ人ミッション系建築家J・V・W・バーガミニの設計で、1936年清水組により聖路加国際病院の中に施工された礼拝堂。老朽化した抗火石天井の小片落下をきっかけに立ち入りが制限されていたが、今回の保存改修工事を経て、伝統を継承した安全安心な祈りの場が5年ぶりに再開された。保存改修の仕方について、歴史的建造物としての価値の保存、安全に使用できるための設え、捻出できる予算等様々な観点で施主と協議を重ね辿り着いたのは、「伝統を継承しながら安全安心に継続使用できる祈りの場」をつくることであった。天井の複雑な3次元曲面を再現するために点群測量やBIMを活用したが、CADもレーザー測量機器もない87年前に見事な精度でつくられた既存天井に触れ、当時の先輩方の技術力と、ものづくりへの情熱、細部へのこだわりを肌で感じ、身が引き締まる思いで安全化改修工事を完遂した。

竣工年
2023
主用途
礼拝堂
延床面積
24,130.79m2
構造/規模
RC造/地下1階・地上6階・塔屋3階

戸塚 祐造

釜谷 潤

小林 俊樹

三村 香織