
Works
江戸の元禄文化の舞台であった芝地区に、食と伝統芸能を提供し交流を生み出す場として、数寄屋造りの建築を計画した。1階は靴を履いたまま利用できるカウンター席、2階は邦楽演奏や日本舞踊などの伝統芸能や茶会も開催できる広間を設けた。内部は「きれいさび」を目指し、カウンターの朱色、襖・衝立の金箔など華やかさを盛り込み、洗練された空間とした。また施主の故郷である小豆島をデザインコードとして、1階の床には小豆島産の小海石を市松に張り、オリーブ・杏の透かし彫りを各所に取り入れている。アプローチは、梅、百日紅、紅葉、寒椿など伝統の樹木を配置した露地として仕立てることで四季折々の情景を感じられるようにしている。都市部で木造の耐火の数寄屋造りを実現するため、木造軸組工法の木軸を耐火ボードで囲うメンブレン型耐火建築を採用、外部は不燃処理した化粧木材を取付け、内部は単独の木造でも成り立つ構成としている。
- 竣工年
- 2023
- 主用途
- 飲食店
- 延床面積
- 156m2
- 構造/規模
- 木造(耐火建築物)/地上2階
- 受賞
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- みなとモデル二酸化炭素固定認証制度表彰 令和5年度 テナント店舗特別賞
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関 雅也
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柿澤 英之
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吉末 理紗
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塩澤 茉由子