
Works
京都では間口が狭く奥行きが深い地域特有の敷地が多く、高さ制限も厳しいことから、テナントオフィスビルの供給不足が常態化している。このような場所で貸室の間口・面積を最大限確保しながら快適な執務室を実現すると共に、京町屋の通庭のようなエントランスをもつ、この地におけるテナントオフィスビルの新たなプロトタイプの創出を目指した。梁をフランジ露出側面コンクリート梁とし、天井をフェローデッキ現しとすることで、階高3200㎜ で天井高2950㎜を確保、31mという高さ制限の中で9層の断面計画を実現した。また敷地の奥行きを利用して、従来のシザース階段をさらに効率化した1階で2つの階段が前後に折り重なる「タンデムツイン階段」を計画した。これによりコアの平面形状がよりコンパクトになり、レンタブル比を高めながら、室内環境向上につなげている。
- 竣工年
- 2023
- 主用途
- 事務所
- 延床面積
- 2,830.54m2
- 構造/規模
- S造/地上9階・塔屋1階
- 受賞
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- 2023年度グッドデザイン賞
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加地 則之
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田淵 英二
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田浦 史彬
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大多和 真
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藤波 智里