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きたぎんボールパーク

「ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな」という石川啄木の歌がある。「岩手山」は、盛岡・岩手・東北にとっての強いアイコンであり、東北新幹線の沿線景観のハイライトでもある。また、「高校野球」は故郷や母校への帰属意識を高めるものである。この二つの求心力を一つの記憶に留めさせる「ふるさとの球場」を目指した。野球場のコンコースは立体的な公園路の一部として計画し、いつでも誰でも自由に入ることができる。さらにランニングコースとして周回することが可能で、雄大な景観と野球シーンを同時に享受することができる。野球場を模した遊具であるキッズスタジアムは、子供たちに幼少期から野球に触れてもらうことで次世代の野球選手を育成する意図も込めた。全ての市民・県民の夢が込められ、野球に親しむことができる新たな地方中央球場のプロトタイプとなる計画である。

竣工年
2023
主用途
観覧場(野球場)・スポーツ練習場(屋内練習場)
延床面積
20,910.19m2
構造/規模
S造/地上3階
受賞
  • 令和5年度いわて木材利用優良施設等コンクール岩手県木材需要拡大協議会 特別賞
監理
環境デザイン研究所・久慈設計工事監理共同企業体
施工
清水・菱和建設工事共同企業体
設計
環境デザイン研究所・清水建設・久慈設計設計共同企業体

長嶺 博

水口 朝博