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海雲山晧台寺伽藍再建

晧台寺は長崎市内の眼鏡橋近くにある1608年に創建された曹洞宗の由緒ある寺院である。世界中から禅の修行僧が集まる国際的に開かれた寺院でもある。境内には幼稚園を併設し仏教的情操教育にも力を入れている。今回、既存の本堂・僧堂・幼稚園の老朽化に伴い開創四百年事業として伽藍再建を行った。境内全ての建物を瓦葺きの木造建築とし、周辺の寺町通りの景観と調和した伽藍とした。本堂は維持管理により五百年以上の耐久性をもつ伝統木造の総桧造りとした。僧堂は全国でも数少ない本格的な造りの修行道場とするとともに、外国人僧侶の体格に合わせて寸法を改良した。幼稚園は開放的で明るく風通しのよい木の香りのする空間とした。今回、現場・宮大工と共に伝統建築の3D化や、ドローン撮影、AR活用、デジタル取扱説明書作成等を試みた。今後も伝統や手仕事とデジタルを融合することで新たな価値を作っていきたい。