
Works
南山大学在学の外国人留学生と日本人学生が共同生活を送る国際寮新築計画である。10人毎に水廻りやダイニングをシェアするユニットプランを計画した。この中で寮生達は主体的に施設の運用方法について話し合い、異なる文化や価値観に触れ、多文化共生力を育んでいく。寮生全員がシェアするリビング中央の吹抜は、光・風・視線が抜け、互いの空気感を享受できる空間とした。偶発的に他者に出会い対話を重ねることで、グローバルスキルが身につく国際寮を目指した。 南山大学はキャンパス建設時から「この地」の赤土色で歴史を築いてきた。地の記憶を形にする意向を踏襲し、エントランスは赤土タイル、各居住棟には実際に地業工事で見られた三種の土色をインテリアのテーマカラーとした。他にも外装に南山大学を彷彿させる化粧打放コンクリートを採用。また吹抜の国産檜ルーバーや中庭には四季により彩りを変える多様な植栽を計画することで「この地」ならではの住空間を実現した。
- 竣工年
- 2022
- 主用途
- 寄宿舎
- 延床面積
- 4,272.55m2
- 構造/規模
- RC造・S造/地上4階
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石川 智博
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小土井 元規