
Works
世界に冠たる時計の会社であるセイコーホールディングが所有するテナントオフィスビル。セイコーの腕時計には、時間を知る道具としての価値だけでなく、流れる時を楽しむ、という想いが込められている。そしてその手法として時計の針などに用いられているのが多面体であり、屏風やダイアモンドカットのように光と影を生み出し、時を表現している。その想いを、ファサードに込めた。時計の針をモチーフに、庇を金属の多面体で作ることで、光と影を生み出している。 また、ピロティからエントランスに続く光は、狭い間口ながら街に表情を与え、人々を中へといざなう。エントランスの壁は、屏風をイメージし、歩きながら変化が楽しめることを意図した。 街から事務室へと至る過程で、利用者や街行く人に“時の移ろい”を随所で楽しむことのできる建物を目指した。
- 竣工年
- 2021
- 主用途
- 事務所
- 延床面積
- 2,897.01m2
- 構造/規模
- S造/地上10階
- CM
- 株式会社三菱地所設計
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内藤 純