
Works
創業80年を迎える自動車部品のグローバルサプライヤーである臼井国際産業の本社建替え計画である。国際企業の本社としてアイデンティティを表現する事と、既存本社の建つ土地の特性を活かす事を両立させた「地域に根差したグローバル本社」の在り方を考え、主力製品であるパイプをイメージした「つなぐ」をコンセプトに、自然と人・人と人・人と会社がつながる場所としての建築を目指した。
既存本社では複数棟に分かれていた事務機能を集約し、富士山への眺望・敷地前面に聳える旧東海道の松並木との位置関係を考慮して、円弧上に建物の面をつくる配置とした。その結果生まれた「く」の字型の平面形は、単調になりがちな執務空間に変化と中心性を与えている。また、敷地には富士山の伏流水からなる井水が自噴しており、それを熱源とした床吹出空調から雑用水へのカスケード利用システムや、免震層を利用したクール/ヒートピット、吹抜を利用した自然換気システム等、自然エネルギーの地産地消を積極的に試みた。
- 竣工年
- 2020
- 主用途
- 事務所
- 延床面積
- 12,916.43m2
- 構造/規模
- S造(免震構造)/地上5階
- 受賞
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- 静岡県環境配慮建築物 優秀賞・ふじのくに賞
- インテリアデザイン
- フィールドフォー・デザインオフィス
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小林 靖
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加藤 直樹
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田中 厚三
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赤澤 知也