
Works
北海道北部に位置する士別市における、市民活動や防災拠点としての庁舎再整備プロジェクトである。
夏の厳しい暑さ、冬の特別豪雪地帯に指定されるほどの寒さのなかでも、市民と行政が協働することが出来る新たな拠点の創出を目指した。
外装には地域で古くから使われている赤煉瓦を用いて、庁舎としての堅牢性と温かみを表現した。当社設計施工では初となる外断熱工法+煉瓦中空積み工法からなるハイブリッド外装を採用した。煉瓦は土の選定から始め、焼成時の温度や酸素量の調整を幾度も行うことで、自然な焼き斑と風合いと共に、低吸水率による耐凍害性と圧縮強度に対する耐久性を実現している。
内部は、地域に植生する樹種の天然木や左官塗り壁など、親しみを感じられる材料で設えている。
また、利便性の高いワンフロア型の窓口構成とし、コミュニティスペースとなる市民テラスが中心となり地域コミュニティの形成と醸成を促す計画としている。
- 竣工年
- 2020
- 主用途
- 市庁舎・消防庁舎
- 延床面積
- 5,972.53m2
- 構造/規模
- RC造一部S造/地上3階
- 基本設計
- 株式会社久米設計
- 監理
- 株式会社ドーコン
- 施工
- 清水・宮武・フジヤ異業種特定建設共同企業体
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山田 航司
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池田 賢介