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森ノ宮医療大学 さくら棟

医療系総合大学として、診療放射線技師養成の学科新設に伴う新校舎を建設する計画である。最新の医療機器を設置した実習室と学習・イベント等の多目的な機能を有したカフェ、講義室、研究室、それらを機能的につなぐ共用部が求められた。
キャンパスの特徴であるキャナル(人口運河)を最大限に活かすべく、各フロアに眺望の良い階段状の「キャナルデッキ」を設置し、内部の共用空間と回遊性を持たせ、学生の充実したコミュニケーション&リフレッシュの場となるよう計画した。また、最寄り駅からのペデストリアンデッキと2階のカフェフロアをダイレクトに接続し、街に対してオープンな学び舎として、学生・周辺地域住民に長く愛される建築を目指した。
ここで学んだ学生が充実した体験を積み重ね、豊かな人間性に裏打ちされた診療放射線技師として社会に貢献してくれることを期待している。

竣工年
2020
主用途
大学
延床面積
5,480.17m2
構造/規模
S造/地上5階・塔屋1階
受賞
  • 第54回日本サインデザイン賞 入選

吉村 淳二

乗越 由香