Works
日本農業新聞 本社ビル
秋葉原に建つ日本で唯一の日刊農業専門紙の本社ビル建替計画である。この地に居を構え続ける意味を見つめ、街のDNAを掘り起こすことから考えた。
かつて敷地近傍にあった会社のルーツである「神田青果市場」や旧町名である「練塀」をデザインの手掛かりとした。線路や秋葉原駅に開かれた外観は、耕された田畑の畝をイメージして、彫りの深いリブ付きPC版の土色の外壁とルーバーにより表現している。エントランスホールは当日発行の紙面・取材先での画像・土の粒子を感じられる版築の壁など農にまつわる視覚・触覚に訴える様々なメディア（時間）と出会う場とした。
コンパクトに計画した共用部は内部階段を軸に、自然光を取り込み、紙面をモチーフにしたサインや古紙とコーヒー豆を原料とした壁で彩った。
JAグループ様が大切にする結いの精神を醸成するような建物となることを目指した。
- 竣工年
- 2020
- 主用途
- 事務所
- 延床面積
- 6,786.73m2
- 構造／規模
- S造／地上9階
- CMｒ
- 株式会社山下PMC
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笹崎 慎
