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明治記念館本館 改修

明治記念館本館は、明治14(1881)年に赤坂仮皇居御会食所として建てられ、二度の移築を経て「憲法記念館」となり、現在の明治記念館へと引きつがれている。主要部分の当初形状や軸組材は維持され、歴史的価値が保持されているため、史料に基づく改修とし、「明治記念館のオリジナリティ重視」を念頭に置いて計画を進めた。 テラスの手摺は、芝生上で舞の披露や新郎新婦の記念撮影が行われるため、存在を感じさせないように強化ガラス製とした。縁板は既存の床板を削り直して再利用し、移築当初の縁の遺構は床下に維持している。 内部天井は、後補のライン照明をグレアレスの埋込ダウンライトに変更して存在感を消し、空調吹出口は木製として建築化した。これにより中央のシャンデリアが際立つシンプルな格天井として再現をした。カーテンは「御簾」をモチーフに和の雰囲気を目指し、紋様には品格のある有職文様の「小葵」を散りばめた。

竣工年
2019
主用途
結婚式場・式典会場
延床面積
831.92m2
構造/規模
木造/地下1階・地上1階
受賞
  • 第31回BELCA賞 ロングライフ部門
元設計
木子 清敬

関 雅也

木村 誠

斎藤 直樹

野村 義明