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大本山永平寺 「親禅の宿」 柏樹關

柏樹關は、福井県、永平寺町、永平寺の三者が協力・連携して進める「永平寺門前の再構築プロジェクト」の計画の一環である。永平寺が準聖地とする門前に建設する宿泊施設であり、一般参拝者や観光客が禅の心に触れることが出来る、永平寺境域に相応しい建築が求められた。
敷地は、深山幽谷の豊かな自然に恵まれた永平寺の門前に位置し、参道に沿って流れる永平寺川と山に挟まれ、緩やかに傾斜している。建物は敷地の高低差を利用した断面構成とし、雁行・分節しながら全体のボリュームを抑え、周囲の環境になじませている。また清流永平寺川と四季折々に表情を変える越前の山並みを借景に取り込み、自然と建築の調和を図った。
地域特性を最大限に活かした「親禅の宿」のコンセプトのもと、伝統美の継承、禅の空間、陰翳礼賛、地産地消というキーワードで展開し、永平寺参道の賑わいの回帰と、地方創生を目指した。

竣工年
2019
主用途
宿泊施設
延床面積
1,974.35m2
構造/規模
木造・RC造/地上3階
インテリアデザイン
フィールドフォー・デザインオフィス
ランドスケープデザイン
フィールドフォー・デザインオフィス

青木 裕一

池内 匠