
Works
眼科薬のパイオニアである千寿製薬の本社ビル。
オフィスデザインのキーテーマは、執務エリア内でのコミュニケージョンを最大化することである。執務空間は、5層にわたるボイドにより上下に連続し、オープン階段でつながっている。ワーカーの空間・動線・視線が階や部門を超えて交わり、コミュニケーションを誘発している。眼科薬に因み、泪(なみだ)をモチーフとして各所のデザインを行い、水のもつ連続感や潤いを各所にちりばめた。しずくをイメージさせるエントランス照明、建物と一体感のある水景、空間に潤いを与える屋上庭園や中庭など設えられている。一方、ファサードは、垂直に伸びる彫の深い石柱により、端正で重厚な印象を醸し出す。奥行きのある石柱は充分な採光と西日の抑制を両立している。またデシカント空調を採用し、快適な空調環境とエネルギー消費の抑制を図っている。
- 竣工年
- 2018
- 主用途
- 事務所
- 延床面積
- 6,379.34m2
- 構造/規模
- S造/地上9階
- 受賞
- 2018年度 第31回日経ニューオフィス賞 近畿ニューオフィス奨励賞
- ランドスケープデザイン
- 光嶋裕介建築設計事務所
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迫 淳海
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乗越 由香