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西新井大師総持寺 山門 保存修理工事

西新井大師総持寺山門は江戸時代後期に建立された総欅造の楼門で、足立区指定有形文化財である。
保存修理工事にあたっては、文化財建造物としての価値を継承すること、大勢の参拝者に考慮し建築基準法に準じた耐震・耐風安全性の確保を行うこと、門前の空間を活性化すること、の3点に取り組んだ。
文化財の修理方針としては現状維持を原則とし、補修部材についても既存に準ずるものとした。耐震補強では鉄骨フレームを建物内に新設して外観を変えずに耐震性能を付加する方法を採用した。木造部材との接合は、既存材を傷めないよう金物を介しておこない、鉄骨フレームは木造の変形特性に配慮したラーメン架構で構成した。建物配置を境内側に6m移動することにより、門前商店街との間に交流広場を設けて門前の活性化を図るとともに、混雑時の参拝者の通行の安全を確保することができた。

竣工年
2018
主用途
寺院
延床面積
68.74m2
構造/規模
木造/地上2階
設計
清水建設・建文設計共同企業体

福本 敦子

木村 誠