
Works
富山県高岡市の産業を支え、共に発展してきた信用金庫の本店である。敷地は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。そこでかつての土蔵造り銀行建築様式を歴史的に検証し、切妻式町家の連続する街並みの中に、寄棟式屋根をもつ銀行建築が存在するという歴史的景観・文化的価値を蘇らせた。 また、伝統的な金属加工産業を有する地域の特徴を、アルミ鋳物や黒本漆喰といった伝統技術と現代の建築技術を融合させることで体現している。営業室は、地域の人々を迎えいれるホスピタリティをもち、より質の高いサービスを地域に提供する場となることを目指した。 地域と共に生きるという信用金庫の企業理念を表現すると同時に、街の価値を未来に繋げる文化的意義を有し、今後の地方創生を促す建築の有り方を示している。
- 竣工年
- 2017
- 主用途
- 信用金庫
- 延床面積
- 4,312.76m2(本店・本部棟・別館)
- 構造/規模
- RC造・S造/地上5階建(本店は2階建)
- 受賞
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- 2017年度グッドデザイン賞
- 第51回SDA賞日本サインデザイン賞
- 第10回景観広告とやま賞における「景観広告大賞・富山県知事賞」
- 平成29年照明普及賞
- 第29回北陸建築文化賞
- 平成30年日本建築士会連合会賞奨励賞
- 第50回中部建築賞
- 施工
- 清水建設・松井建設・塩谷建設共同企業体
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及川 直哉
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池田 賢介