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エリザベト音楽大学3号館

エリザベト音楽大学は、焦土と化した広島でベルギー人神父ゴーセンスが昭和22年に開設した小さな音楽塾を起源とする。建築はカトリシズム(=普遍性)の精神に基づき、生徒一人ひとりを大切に教育する場として、また音楽による地域文化向上への貢献を目指した。 建築の特徴は、エリザベト音楽大学ならではの表現を用いたガラスのファサードと、そこに面する動線空間にある。ガラスには大学が創設以来、研究・教育を続けてきた「グレゴリオ聖歌」の特徴的な楽譜を全面に施した。背後の壁面には、カトリック教会の祭服6色を各階に配し、行動標語「音楽をとおして 私が変わり 世界を良くする人になる」をはじめ、教育理念や大学の教えを示した。

竣工年
2016
主用途
大学
延床面積
1,893.10m2
構造/規模
RC造/地上6階
受賞
  • 第51回SDA賞優秀賞
  • 第9回ひろしま建築文化賞大賞
  • DSA賞2017入選

末森 憲義

石川 慎一郎