
Works
西日本最高峰の石鎚山のふもとにひらけ、美しい瀬戸内海に広がる西条市。山から地下に流れる伏流水ですべての上水がまかなわれる自然豊かな水都である。自噴する井戸が随所にあり、水のきらめきやきれいな空気感を感じる街である。治癒の空間にそういった豊かな風土をいかに取り込むかをテーマとした。
山から海へと流れるきれいな水や空気、そして光が抜けていくような、ここちよい「抜ける空間」を随所にもうけ、地域の特産であった和紙と不織布を用いた光の空間づくりを行った。抜ける空間をガラスのファサードで表現するとともに、水平線の強調にておおらかで安心感のある地域基幹病院を表現した。
利用する人々が、ここから西条を感じ、より一層西条への帰属感を持つことで自然治癒力が増すことを意図した。
- 竣工年
- 2015(今回部分)
- 主用途
- 病院
- 延床面積
- 9,297.37m2
- 構造/規模
- RC造一部S造/地上5階・塔屋1階
- 受賞
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- 第50回SDA賞 入選
- インテリア
- フィールドフォー・デザインオフィス
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小原 博之