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トップページ > Works > 一般財団法人 永頼会 松山市民病院
松山市民病院は地域の中核病院として市民に親しまれてきた。今回は急性期病院としての地位を継続させながら「コモンディジーズ(一般的な病気)を主としたいつでもどこからでも立ち寄れる地域に根差した病院」を目指した整備である。 吹抜の待合ホールからは明るい中庭を眺めることができ、街中の喧騒から一歩離れた、静謐な市民の憩いの場を提供している。 正岡子規や坊ちゃん、松山城など松山ゆかりのモチーフをサインに組み込み、道後温泉本館の竪格子のイメージを待合のカーテンウォールに用いたりして、 住民にとってほっと落ち着ける親しみのある松山の文化・風土色豊かなデザインを随所に設けた。 緯度が低く比較的気温の高い松山市の気候に対し、建物の南面には庇を設け、夏の強い日射を遮って省エネルギーに配慮し、冬は日差しの暖かさを取り込むことで快適さを実現した窓廻りとした。外観はその窓の機能を素直に表したデザインとした。
- 竣工年
- 2015
- 主用途
- 病院
- 延床面積
- 25,602.47m2(今回増築12,267.81m2)
- 構造/規模
- RC造一部S造 免震構造/地上8階
- 受賞
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- 第48回SDA賞入選
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大石 茂
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平田 郁子