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清水建設の社寺建築・伝統建築


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明治記念館本館改修工事
〜明治記念館本館改修工事についてご紹介します。

明治記念館本館は、1881(明治14)年、赤坂仮皇居(現在の迎賓館付近)に御会食所として建てられました。1907(明治40)年に大日本帝国憲法制定に功績のあった伊藤博文に下賜され、その後1918(大正7)年に当社により現在の場所に移築されました。戦前は皇室関係の諸行事だけに使用されていましたが、1947(昭和22年)からは日本初の明治神宮の総合結婚式場として広く利用されています。

現在地移築時の外観

改修工事は、旧会食所棟の金鶏(旧第二室)・エミール(旧第一室)を対象とし、移築当時の古写真・古図面等の史料の形状にできる限り近づける方針としつつ、営業的な使い勝手にも配慮しました。さらに、文化財的価値を損なわないよう既存の当初部材は極力残す計画としました。

改修工事前の金鶏の様子

工事は平成29年度と平成30年度、令和元年度と3期に分けて営業に影響が無いよう配慮しながら行いました。外部壁の漆喰部には、ひび割れなどが見られたためパテ補修とし、その上から漆喰調塗装を行いました。木軸部および長押・軒天に付着していた汚れは、清掃を行いました。

軒天木部洗い前後の様子

南面の東・西側取合部外壁は、配管・配線などの露出設置が目立ち、アルミ製の出入口や窓建具が外観の雰囲気と合っていなかったため、移築当初の外観古写真を基に相応しいデザインの建具等に変更しました。

改修後の外壁の様子

テラスは、不揃いだった縁束の位置を整理し、手摺は存在感をなるべくなくして、移築時の姿に近づくよう、ガラス手摺に変更しました。

存在感をなくすためガラス手摺を採用

カーテンは、本改修に合わせ、本館にふさわしいデザインのものを新たに作成しました。文様は、明治神宮の御朱印帳の表紙にも採用されている日本古来の有識文様の「小葵紋」を採用しました。

カーテン文様は小葵紋を採用

明治記念館本館は、改修工事後、2020年3月に東京都の指定有形文化財(建造物)に指定されました。

完成した明治記念館外観(写真上)、金鶏内観(写真下)



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