温室効果ガスの排出削減技術
温室効果ガス排出削減プロジェクトは、建設業で培った技術力を活かせる領域で行い、シミズの建築技術・土木技術を結集して、プロジェクトを推進していきます。廃棄物埋立処分場や新メカニズムプロジェクトの他、パームオイル工場廃液メタン回収、地域暖房、下水処理などの分野でもプロジェクトを推進しています。
パームオイル工場における廃液メタン回収技術
パームオイル工場では大量の廃液が、ラグーン(廃液処理池)による嫌気性発酵で処理されており、大量のメタンガスが発生しています。プロジェクトではこの嫌気性ラグーンから発生するメタンガスをシートカバーを用いて回収し、発電に利用します。メタンガスの大気放出防止と、系統の発電所における化石燃料消費の抑制により、温室効果ガスの排出削減ができます。
地域暖房プラントにおける技術
老朽化した地域暖房プラントでは、効率の悪いボイラーが多数運転されています。プロジェクトでは、電力と熱の両方を供給できる高効率なコージェネレーション設備を、需要場所に近い地域暖房プラントに設置することで、地域暖房プラント、火力発電所双方での化石燃料の消費量を抑制し、温室効果ガスの排出量を削減します。
下水処理場における技術
下水処理場から発生する汚泥は、汚泥田と呼ばれる施設で嫌気的に分解処理される場合があります。汚泥田からは二酸化炭素の25倍もの温室効果があるメタンガスが大気中に放出されています。プロジェクトでは、汚泥を密閉式嫌気処理タンクで分解させ、発生するメタンガスを発電、排熱回収等に有効利用し、汚泥田からの温室効果ガスの大気中への放出量を削減します。