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清水建設の社寺建築・伝統建築


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外観を変えずに、伝統的工法を応用した耐震補強
明治神宮外拝殿耐震補強工事が竣工しました。

工事に至る経緯

平成22年に鎮座90年を迎えた明治神宮では、境内の建築物の整備計画を進めています。

木内修建築設計事務所は、21年4月に明治神宮より外拝殿の耐震性能調査の依頼を受けて現地調査を実施。

外拝殿を永きに亘って後世に残していくためには今後遭遇する可能性が高い震度7程度の最大級の地震に耐えうる構造性能の付加が必要という結論に達し、耐震補強工事を行いました。

外拝殿の外観

耐震補強設計

  1. 外拝殿の内観 耐震補強後の外観を変えない
  2. 主な耐震補強要素として、内法長押腰長押及び小壁腰壁それぞれの耐力アップを図る。
  3. 極めて稀に発生する震度7程度の地震に対する安全限界変形角を1/20rad以下とする。

外拝殿の内観

耐震補強方針

  1. 長押補強納まり詳細図 化粧材として納まっている内法長押を埋木により矩形の長押とし、さらに柱に欠き込みを追加し構造材として働くように改良。
  2. 小壁腰壁、板壁は既存の板を残しながら内側に補強材として力板力貫を交互に追加し、それぞれをダボで繋ぎ剪断耐力を高める。
  3. 小屋組の水平構面を斜材で緊結し、さらに土居桁敷桁との間に耐力板壁による小壁を設ける。
  4. 柱と長押の接合部には新しく仕口を工夫し、日本古来の和釘により緊結する。

長押補強納まり詳細図

仮設工事

参拝者や婚礼の記念写真の撮影に配慮し、工事 中も外観の雰囲気を損なうことの無いように、外拝殿の建物を実物大に印刷した特殊シートを足場外部の養生シートに採用し、一見しただけでは工事中には見えない外観にしました。

足場架設後の工事中の外観

新建築2012年2月号に本工事の記事が掲載されております。(新建築社刊)



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