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プロジェクト概要

発注者
清水建設株式会社
工期
2021年4月~2022年10月
仕様
総トン数:約 28,000t
推進システム:5,000馬力スラスター×3台
4,300馬力スラスター×3台
ジャッキシステム:ラック&ピニオン形式(14,000t/脚)
メインクレーン:1,250t(伸長時:揚程158m)
2,500t(短縮時)
DPS(Dynamic Positioning System):位置保持システム搭載
住居区:最大 130 人宿泊可能
対応水深:10 ~45m(レグ長90m時)
10~65m(レグ長109m時)
  • 広島県のジャパン マリンユナイテッド(JMU)呉事業所で、超大型洋上風車の建設に対応できる世界最大級の搭載能力及びクレーン能力を備えた高効率の自航式SEP船(Self-Elevating Platform:自己昇降式作業船)を建造しました。
  • SEP船は、全幅50m、全長142m、総トン数約28,000t、クレーンの最大揚重能力は2,500t、最高揚重高さは158mで、世界有数の作業性能を備えています。水深10~65mの海域での作業に対応でき、作業時には4本の脚を海底に着床させ、船体をジャッキアップさせることで海面から切り離し、波浪に左右されない作業条件を確保することができます。
  • 2022年10月5日に、本船の操舵室にて航海の安全を祈願して神棚に精魂をつぎこむ入魂式を実施。6日には命名式が執り行われ、SEP船に「BLUE WIND」と命名し船名を披露しました。船名には、当社のコーポレートカラーを基調とするSEP船が風のように海原を駆け巡り洋上風力発電施設の建設市場を席巻する、という思いが込められています。
  • BLUE WIND による施工の第一号案件は、2023年3月から、(株)ウェンティ・ジャパンが洋上風力発電施設を計画している富山県下新川郡入善町沖で、3MW風車3基の施工を手掛ける予定です。その後、北海道の石狩湾に向かい、(株)グリーンパワーインベストメントが2007年から事業開発を進める、日本初の8MW大型風車を採用した国内最大級の商用洋上風力発電所となる石狩湾新港洋上風力発電施設の施工を行う予定です。
  • 今回の「the現場」では、船が完成する様子や入魂式、命名式の主な様子を紹介します。

関連情報

船の約7割が完成し、進水を行うまでの主な様子を紹介。
世界最大級のSEP船「BLUE WIND」が完成