木の可能性を探る

木の可能性を探る Vol.9 札幌芸術の森で子どもたちとツリーハウスを製作

2011年11月15日

Vol.9  札幌芸術の森で子どもたちとツリーハウスを製作

2011年9月10日と11日、札幌芸術の森で開催されたイベント「ジュニア・チャレンジ・ジャム2011」で、子どもたちが製作した木製のツリーハウスが一般公開されました。このツリーハウスの製作に、清水建設 東京木工場と北海道支店、北海道大学建築計画学研究室が協力し、子どもたちの製作指導にあたりました。

「子どもたちに匠の技を見せてほしい」との依頼を受けて

本イベントに協力するきっかけとなったのは、2010年11月に、当社と北海道大学建築計画学研究室が、若手技術者育成の産学協働プロジェクトとして、同大学構内に製作したツリーハウスでした。この活動が、イベントを主催する札幌市芸術文化財団の目にとまり、「清水建設の匠の技を子どもたちに見せて、感動を与えてほしい」との依頼を受けました。そこで、今回は東京木工場も参加して、子どもたち自らが木製のツリーハウスを製作するワークショップを企画することとなりました。

ツリーハウスの製作テーマは“動物たちが集まる木の上の教室をつくろう”。子どもたちに、自然と建築のかかわりを考えながら、ものづくりの構想から設計、組立、完成に至るまでを段階的に体験してもらおうと、2011年8月から計4回のワークショップを開催しました。

子どもたちに大人気のツリーハウス
子どもたちに大人気のツリーハウス
ワークショップに若手の木工職人が参加しました
ワークショップに若手の木工職人が参加しました

構想から完成まで、ものづくりの楽しさを満喫!

ワークショップに参加したのは、一般公募から選ばれた札幌市内の小学生とその保護者11組。実際の製作では、当社スタッフと北海道大学建築計画学研究室の学生が、子どもたちとコミュニケーションを取りながら進め、子どもたちのアイデアと想いをツリーハウスに盛り込んでいきました。そうして迎えた9月4日、札幌芸術の森の小山の樹木間に、四方2.7m、高さ3.3mのツリーハウスが完成。子どもたちとともに関係者全員で、イメージしたことが実際に形になった喜びを分かち合いました。

イベントが開催された2011年9月10日と11日の2日間で、ツリーハウスには延べ1.600人(うち、子どもが約900人)が遊びに訪れ、イベント内でも大人気のコーナーになりました。そして、一般公開終了時には、ワークショップに参加した小学生から、感謝の手紙が直接当社スタッフに手渡されました。

各グループを回りながら、製作のサポートをしました
各グループを回りながら、製作のサポートをしました
鮮やかにペイントされた製作中のツリーハウス
鮮やかにペイントされた製作中のツリーハウス

ジュニア・チャレンジ・ジャム2011

自然の中で行われるさまざまな遊びや体験を通して、子どもたちの好奇心と感性を育む機会を創出することを目的としたイベント。札幌芸術の森園内全体を使用して、芸術や音楽、スポーツ、アウトドア体験、食育、環境学習など、多数のプログラムが用意された。

4回のワークショップの内容

第1回 8月7日「森のいきものをさがそう」

ツリーハウス設置予定地周辺で、どんないきものがいるかを探索し、製作イメージを構想

第2回 8月21日「教室のかたちをつくろう」

第1回での着想をもとに、大きさの異なる輪を積み重ねて、ツリーハウスの模型を製作

第3回 8月28日「いきものたちの入口をつくろう」

第2回の模型をもとに、ツリーハウスの形を決定。飾り付けや色塗り、巣箱などの製作を実施

第4回 9月4日「教室を完成させよう」

ツリーハウスの組み立て作業を行い、完成

イベント中に開設した当社特設ブースも大盛況

イベント期間中、会場内に当社の特設ブースを開設しました。ブース内には、コースターやキーホルダー、しおりなどを製作するクラフト体験コーナーを設け、東京木工場の木工職人たちも応援に駆け付け、子どもたちの製作指導にあたりました。こちらも2日間で約200人が来訪。ブース内はものづくりを楽しむ子どもたちの笑顔と喜びの声で溢れ、一時は整理券を配布するほどの大盛況となりました。

大好評となったクラフト体験コーナー
大好評となったクラフト体験コーナー
寄木細工のようなコースター
寄木細工のようなコースター
女の子たちに大人気だったキーホルダー
女の子たちに大人気だったキーホルダー