
2014年6月20日
Vol.33 よみうり大手町ホールの木工事に東京木工場が一体となって挑戦
読売新聞ビル(新社屋)の建設工事において、東京木工場が特に細心の注意を払って施工管理を行ったのが、同ビル4、5階にある「よみうり大手町ホール」と同「小ホール」、その双方をつなぐホワイエです。
各ホールの工事では、鉄骨や金物の工事、照明や空調といった設備工事など、多様な工事が交差しながら進む中、それら工事のタイミングを十分に考慮した木工事の工程管理、品質管理が求められました。
そこで、現場に常駐する東京木工場の担当者たちは、日に日に変わっていく現場の状況、工事の進捗に応じて、先々の工程とその作業内容、材料、人員、図面の調整などに注力。細かい部分での仕様変更や材料の追加手配、それに伴うコストの検討、材料が図面通りに納まらないときの加工など、現場の担当者だけでは即断即決が難しい課題も、東京木工場全体で解決策を検討し、素早く対応することができました。


完成したよみうり大手町ホール。蒲鉾型の化粧反射板を組み上げた壁面の凹凸が唯一無二の豊かな音響を生み出します


施工中のよみうり大手町ホール。サイズや形状のことなる蒲鉾型の化粧反射板を壁面に1つずつ取り付けていきました


完成した小ホールとヒノキ材を組み上げた壁面


施工中の小ホール。蒲鉾型の壁材と天井の木材の納まり(写真右)を日々確認、調整しながら作業を進めました
施設概要
よみうり大手町ホールは、約500席を有し、シンポジウムやコンサート、試写会などの多目的利用が可能。また、同小ホールは、講演会やセミナーなどのほか、展示会、物産展、ワークショップなどに利用できるほか、200人程度のパーティーにも対応可能。