【第3回】国宝出雲大社保存修理事業
プロジェクト概要
- 工事名称
- 国宝出雲大社本殿ほか22棟建造物保存修理事業建築工事第II期
- 所在地
- 島根県出雲市大社町杵築東195
- 発注者
- 出雲大社
- 設計・監理
- 公益財団法人文化財建造物保存技術協会
- 工期
- 2009年6月~2013年3月
- 工事対象
- 本殿、楼門、神饌所(東・西)、大神大后神社など14棟
- 工事概要
- 腐朽・破損部と既存桧皮葺きの解体、古材繕い・新材加工、塗装工事、錺金具・鉄金具修理、左官工事、石工事、修理工事のための素屋根工事ほか
- 出雲大社は、わが国最古の歴史書「古事記」にその創建が記されているほどの古社で、古くは杵築大社と呼ばれていました。御祭神は「大國主大神(おおくにぬしのおおかみ)」で、国譲り神話には、大国主大神が天照大神(あまてらすおおみかみ)に国を奉還され、その時に造営された天日隅宮(あまのひすみのみや)が出雲大社の始まりといわれています。
- 1744(延享元)年に造営された現在の御本殿は、高さ約24mと歴史的な神社建築の中では日本一を誇り、1952年に国宝に指定されています。造営以来、1809年、1881年、1953年の遷宮に合わせ修理されており、今回は4回目の修理となります。
- 当社が現在取り組んでいる保存修理事業建築工事第II期は、御本殿ほか瑞垣内の14棟の建造物保存修理工事で、2008年に御仮殿に移られた神様が2013年の「御本殿遷座祭」でお戻りになるまでに完了させる計画です。
- 今回の「the現場」では、本殿の修理工事を中心に、2011年8月から2012年2月までの匠の技をご紹介します。
- 本殿
- 楼門
- 神饌所・東
- 同・西
- 玉垣
- 大神大后(おおかみおおきさき)神社
- 神魂御子(かみむすびみこ)神社
- 神魂伊能知比売(かみむすびいのちひめ)神社
- 門(みかど)神社・東
- 同・西
- 八足門(やつあしもん)
- 観祭楼(かんさいろう)及び廻廊
- 西廻廊
- 瑞垣(みずがき)