2025/05/20
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WHY(なぜ、取り組むのか)
持続可能な未来の実現のために。
建設業は街を築き、人々の暮らしを支えると同時に、未来を変える力を持っています。
私たちは、建物やインフラを通じて環境負荷を減らし、人と地球が調和して生きる持続可能な社会を目指します。その先にあるのは、次世代が笑顔で暮らせる未来。
私たちは建設という視点から、脱炭素社会を共創します。
HOW(どうやって、実現するのか)
複数建物でゼロ・エネルギーを目指す
ネット・ゼロ・エネルギー・ソサエティ(ZES)
清水建設では、建物単体のゼロ・エネルギー化であるZEBに加え、複数建物でゼロ・エネルギーを実現するネットゼロ・エネルギー・ソサエティ(ZES)を、将来あるべき姿として目指しています。ZES実現に向けた取り組みとして、NOVAREでは5つの施設が建つ敷地をひとつの街区と捉えて構成。複数建物でのエネルギー利用の最適化に向けて、施設間でのエネルギーの融通や設備機器のさらなる効率的な運用により、街区レベルでの省エネルギー化を計画しています。
WHAT-1(何をするのか)
街区全体でエネルギーの有効利用を図る
街区熱融通システム「ネツノワ®」
「ネツノワ」は、複数の施設で熱を融通し合う省エネルギー化システムです。A I 搭載のCEMS(Community Energy Management System)が、過去のエネルギー利用実績や気象予報、建物の利用状況、人の位置情報などをもとに熱負荷を予測。複数の建物に分散配置した各種熱源を統合制御して「まちレベル」で大幅なCO₂削減を目指します。NOVAREでは5つの施設の熱源をネツノワにより統合制御し、施設全体で熱を融通し合い、ZESを目指す「1つのまち」を実現しています。
WHAT-2(何をするのか)
サステナブルな水素社会の実現に貢献
水素サプライチェーン利用対応型「Hydro Q-BiC TriCE」
「HydroQ-BiC」は、再生可能エネルギーの余剰電力を水素に変えて合金に蓄え、必要に応じて水素を取り出して発電する水素エネルギー利用システムです。NOVAREの「HydroQ-BiCTriCE」は、敷地外でつくられた水素を施設へ輸送し、より多くの再生エネルギーの利用を図ることで施設全体のゼロ・エネルギー化を実現。将来、こうした水素サプライチェーンが、電力網に頼らない新たなエネルギーインフラの1つとなることで、社会全体のゼロ・エネルギー化に貢献します。
WHAT-3(何をするのか)
機器の直流化による省エネ効果でZESを後押し
配電システム「直流マイクログリッド」
「直流マイクログリッド」は、再生可能電力を直流のまま建物間やまちで融通し、エネルギー利用効率の最大化を図る配電システムです。直流で発電した電気を交流に変換せず、そのまま負荷機器に供給するので送電ロスや変換ロスを低減します。また周波数に依存せず様々な機器との連携が可能です。NOVAREでは、非常時には太陽光発電や蓄電池を用いて必要な電力を確保し、施設のBCP機能を強化しています。
TO THE FUTURE
温故創新の森
NOVAREでは、建設事業の枠を超えた不断の自己変革と挑戦、多様なパートナーとの共創を通じて、時代を先取りする価値を創造(スマートイノベーション)し、人々が豊かさと幸福を実感できる、持続可能な未来社会の実現に貢献していきます。